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チェロの進捗

仕事もプライベートもとみに忙しくなり完全に音楽はおやすみモードになってしまった。時間があってもなんとなくぼーっとして過ぎていってしまう。好きなだけ音楽のことを考えていたのは遠い昔のことのよう。

息子が眠ったあとに、二人で静かに珈琲を飲んでいると「あれ?なんだこの感覚、懐かしいなぁ」と思う。静かな時間に希少価値があるのだ。しみじみしているうちにあっという間に寝る時間だ。

でも、たまーーーーに、チェロを弾く。まだギターは一瞬でも、一曲でも弾けるけど、チェロは時間と気力とタイミングと場所と、いろんなものが整わないと弾けない。

でも弾いている。月に一、二回あるかないか……ですが。
チェロの進捗は、それでもちゃんと感じている。ポイントを絞ってやっている。

4オクターブの長調を2つ。テンポを設定して、使う運指は固定して暗譜で安定するまで。

あとはポッパーのエチュード。曲の構成を見つけ、練習番号をつけ、攻略方法を考える。

許された時間でやれることをやるだけ!と決めれば、逆に欲がなくなる。無思慮に繰り返すという無駄がなくなる。

同じ曲に繰り返し果敢に取り組む。
部分練習のために細分化し
苦手ポイントと攻略方法を明確にし
決めたポイントだけを絞って練習する。

とにかく意識的に何が必要なのかを考えて、練習内容を設定する。

これを繰り返していると、月一、二でも成長がわかる。練習に無駄がないから。
頭で理解する▶
体にも覚えさせる▶
ゆっくりでも弾けるし速くも弾ける

という三段階が安定すれば、一応の合格である。曲と音程を耳が覚えるというのも大事なのだが、頻度が減ると定着が遅い。でも、思い出すという作業がなんだか面白いといえば面白い。

有り余る時間よりも、限られた機会をどう活かすかを考えた方が、案外楽しく出来ることもあるかもしれない。あ、これはレッスンじゃなくて自分で上達できているからかも。

学生時代に勉強しておくと何が良いかと言うと、知識そのものよりも、勉強の仕方を身につけられるという点にある気がする。楽器の習得にはまた独特なものがあるけれど、やはり楽器は語学の習得によく似ている。


自分のペースで、楽しく続けること。続けていれば、遅くても必ずうまくなる。完全にやめるのが一番もったいない。(でも無理して嫌いになるくらいなら一旦やめた方が良い)

練習の仕方を考えること。
自分なりの達成感を見出すこと。

相変わらず、先は長い。

しかし、ある時期によくよく考えて自分が身につけるべきものは何かを見つけたことが、いまその恩恵を受ける段となっている。着実に、以前出来なかったことが出来るようになっている。あの時悩んだことは決して間違っていなかったこと、無駄でなかったことが分かって、静かな喜びがある。

自分の成長というのは、だれに見せびらかす必要も無い、静かな自信と達成感を与えてくれるので良い。


#上達 #達成感 #効率 #勉強の仕方 #練習の仕方 #限られた時間こそ有意義に #チェロ


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