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リリィ・シュシュのすべて

まえがきのようなもの。

脈絡とか、綺麗な文章とか。
そんなものをこのページに期待しないでください。
思ったことを、感じたことを、全てありのままに吐き出すページ。

そんなページです。


『リリイ・シュシュのすべて』。
母に、見たいと言われた。その時聞いていたのは、「いじめ」の話だということ。
すごく最低だけど、すごく面白そうだと思った。
テストが終わったら見ようね。
そう約束をして、気付けばテストが終わって1週間が経っていた。

夜ご飯の時。「あれ見よう、『リリイ・シュシュのすべて』」
それまで忘れてしまっていたけど、なぜか迷うことなく頷いた。

電車のシーン。少し古い、懐かしいような映像。
「好きだな」と思った。
そして何より、打ち込まれていく綺麗な文字列たち。
全てが美しくて、意味なんて分からなくてもいいと思えるくらい綺麗な羅列。
それらにぼんやりしていると、気が付けば話は進んでいっていた。

小説のような映画だなと進んでいくにつれて思っていた。
映像の切り替わり方も、文字たちの存在も。
全てが現実で、非現実
そんな感じ。

まるで異世界のなにかを見ているような、ぼんやりと、漠然とした気持ちでずっと見ていた。
感性が何かで刺激されて、胸の内側でずっと燻っていた。

何を書けばいいんだろう。
分からない。分からないけど、とにかく生涯きっと、事あるごとに思い出すんだろうなという映画。
直接刺さってきた映画。
びっくりしたし、刺激も強くてまだ心が落ち着かないけど、
でもきっと何度も見返すことになるであろう映画。

すごく、すごく最高だった。


本当のエーテルはリリイにしか存在しない。


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