見出し画像

「持ち家が私を強くする」 20代単身のマンション購入事情。

「若い人ほど購入の知識を身につけて選択肢を増やして欲しい。」

そう語るのは、中古住宅のオンラインマーケット「カウカモ」のエージェント・鈴木。

日頃からたくさんのお客様に住まいの案内をしている彼女は、26歳の時に購入した築45年・2DKの中古マンションをウルカモに投稿しているオーナーでもあります。

20代で単身住まいのために中古マンションを購入する意義とはなにか、そして不動産エージェントの視点からみたウルカモの面白さはどこにあるのか、話を伺いました。

買うこと自体がメリットだった

ーー 鈴木さんが20代で家を買うという決断に至ったのは、不動産エージェントとしての経験があったからでしょうか?

鈴木:一口にエージェントと言っても、前職時代はハウスメーカーで新築戸建ての分譲住宅を取り扱っていたので、ひとり暮らし用の家を買うという発想にはなりませんでした。基本的にお客様はファミリー層で「一生ものの住まい」を探している方がほとんどでしたし、私と同じような20代単身のお客様とお話することはありませんでしたね。

「単身でも家を買う」という概念があることを知ったのは、転職活動を通じてツクルバを知ってからです。ツクルバには社内にも若くして家を購入している人が多くてカルチャーショックでしたし、入社後はエージェントとして私と同じような女性単身のお客様をご案内する中で自分も購入のメリットを感じるようになりました。

ーー そういった中で、ご自身も購入したいという気持ちが大きくなっていったのですね。

鈴木:はい。「家を借りる」から「買う」への変化は、住まいをグレードアップすることにつながります。私自身も家を購入するまでは、工夫して収納スペースを作ったり、趣味のものを増やしすぎないようにしたりと、狭い賃貸をなんとか住みこなそうと頑張っていました。

でも購入という選択肢について考えれば考えるほど、たとえ月々の支払いがアップしたとしても、その上がり幅が無理のない範囲であれば自分が理想としている暮らしを優先した方がいいと思ったんです。購入した住まいは資産にもなりますしね。

実際に私は今の家を買って、賃貸時代の家賃とローンの支払いはトントンでも広さが倍になったんです。広さが倍になったので、もう家のせいでなにかを我慢することがなくなりました。

ーー 家を探すときには何を軸に探しましたか?

鈴木:予算内であればエリアや間取りは特別こだわらなくて良いと決めこんで探していました。エリアに関する要望は、仕事終わりに一人で立ち寄れる地元の名店があればいいな、ぐらいですかね。

20平米台の1Kに家賃を払っているのがもったいない気持ちもありましたし、自分の求める物件の条件整理もできていたので、購入まで1ヶ月弱・2件しか内見していません。住宅購入自体が私にとってメリットのあることだったので、「とにかく早く買いたい」の一心でしたね。

ーー 築45年のマンションを購入されたわけですが、築古物件を購入するうえでなにか特別な心構えは必要でしたか?

鈴木:築年数はとくに気にしませんでした。もちろん予算の中で新しめの物件を選ぶこともできたのですが、私のライフスタイルに見合う物件は出てこないので選択肢から外れていきましたね。ご案内する中でも築古を気にするお客様は多いですが、「ご自身が住むうえで気になるのか、リセールする時に気になるのかで考えることが違いますよね」という風にご説明しています。

それに、私の買った家は過去の所有者の方がお部屋の中で亡くなっている物件だったので、相場より少し安く販売されていました。それをどう取るかは人それぞれですが、私個人でいうとまったく気にならなかったので、自分が心からいいと思える住まいを無理のない値段で購入できてむしろ好条件だなと思ったくらいです。

家を買って人生のステージがあがった

ーー 現在はおひとりで暮らしているわけですが、住まいを購入したことで今後のライフプランに変化はありましたか。

鈴木:この家にはふたり暮らしもできるほどのスペースがありますし、なによりも気に入っているので、しばらくはこの家に住み続けるだろうなと思っています。とはいえ、なにが起こるかわからないのが人生ですし、急に福岡の実家に帰らないといけなくなることだってあるかもしれません。

だけどそうした不測の事態が起こっても、この家を売却してまとまった現金を作るという手段が取れるので、金銭的な面で助けてくれるだろうなという実感があるんです。ウルカモに住まいを投稿したときの査定額(AI査定+写真査定)と残りのローンを見比べて、「もし直近で売ることになってもこれだけの額が手元に残るんだ」と可視化されたことも大きいですね。

ーー 経済的な後ろ盾もできて、いいことづくめですね。

鈴木:まさしく、大人の階段を登ったというか、人として強くなった感覚がすごくあります。賃貸暮らしの友達の家に遊びにいっても「買った方がいいのでは」と思ってしまうことが多いですね(笑)

「20代なのにひとり暮らし用の家を買ったの?」と驚かれることもありますが、20代だからこそ購入という選択肢があることを知ることが大切なんじゃないかと思うんです。

ーー たしかに、転職するとローンが組みにくくなったりもしますし、キャリアの駆け出しの頃だからこそ真剣に検討するべきなのかもしれませんね。

鈴木:そうですね。賃貸に住むにしても、購入という選択肢を知ったうえで賃貸を選ぶことと、知らずに賃貸を選ぶことはまったく違いますから。お客様をご案内する際もまずは購入のメリットについて正しくお伝えしたうえで、住まいにまつわる選択肢を増やすことを心がけています。

🔗 ウルカモに投稿された住まいを見る

人と人のつながりが生む好循環

ーー ここまで住まいの購入についてお話を伺ってきましたが、この物件を手放すことになった場合についてはどうお考えでしょうか。

鈴木:私は築古物件に住んでいますが、それが理由で売却が不安になるということはありません。そもそも「マクロな不動産市場における価値」と「個々人がその物件に対して感じるミクロな価値」は異なるものという前提に立って考えれば、住まいの売買はもっとシンプルなものになると思います。

私が買った家も、築古だからこのエリア・この値段で出てきた。それは売るときも一緒で、私と同じことに価値を感じるような人が住み継いでくだされば、大きな損失にはつながりにくいはずです。

ーー 住み継ぎには売主・買主のマッチングが大切だと。ウルカモのサービスコンセプトにも通じるところがありますね。

鈴木:まさしくウルカモのコンセプトについて社内で初めて耳にしたときには、とにかく新鮮な驚きがありました。売り出す前に自分の家を気に入ってくれる人がどれだけいるのか把握することができますし、買い手とのマッチングがよりシンプルな形で実現しそうだなと思いました。

それに、どうしても住まいの売却プロセスには業者任せで淡々としているイメージがあると思うのですが、家の売り買いもまた対人取引なのだから、本当は楽しくコミュニケーションできた方がいいはずですよね。

ーー たしかに、家を購入した時のようなワクワクを売却する時にも体験できるというイメージはあまりないかもしれません。

鈴木:でも実際には、売主様が立ち会ってくださる内見をアテンドしている時などは、売主様と買主様との間で会話が弾むことが多いんです。ご契約や決済の際に、売主様からその街でおすすめのお店の紹介があったり、どのような思いで内装を作ったのかを買主様に話しているケースもあったり。住み継ぎのマッチングは、感性が似ている人同士で起こるんだなーと思います。

もしウルカモが取引前から売主と買主がつながってコミュニケーションできる場所としてさらに盛り上がることができれば、購入と同じくらい売却も楽しい体験になる気がします。

🔗 ウルカモに投稿された住まいを見る

住まいをお探しの方へ

ウルカモは住まいをお持ちの方と住まいをお探しの方をマッチングする「中古不動産のソーシャルマーケット」です。

気に入る住まいが見つかったら、「スキ」「買うかも」のリアクションを。あなたのリアクションが、売却を検討しているオーナーさまの売り出しを後押しするかもしれません。

リアクションをした住まいが実際に売り出された場合はメールでお知らせ。いちはやく販売情報を確認したり、内見ファストパス(優先的に内見する権利)を得られます。

詳しくはこちらのガイド記事をご覧ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?