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【活動レポート】健康で美しく元気なカラダをつくる「カラダミラー教育プログラム|体格編

先日、私立桐朋女子中学校の保健体育授業の一環として、慶應義塾大学環境情報学部中澤研究室・慶應義塾大学SFC研究所 健康情報コンソーシアム 共催、株式会社タニタ 協力「カラダミラー教育プログラム”体格編”」出前授業の司会を務める機会をいただきました。

Yahoo!ニュース(日テレNEWS転載)でも取り上げられました。

今回はこの活動のレポートです。

自画自賛のように聞こえてしまうかもしれませんが、この教育プログラム、とても興味深い内容でした。実際に一緒に作り上げていきながら、自分もかなり学びました。この記事では司会を務めるに至った経緯と実際に私が行った仕事の詳細、教育プログラムの内容をちょこっと紹介します

「え? マジで私でいいの?」

司会について最初に声をかけてくださったのは、慶應義塾大学 特任准教授で健康科学者の本田由佳先生。最初すごく驚きました。

というのも、この教育プログラム、リカちゃん人形を起点に、体型や体組成、月経の話を女子中学校で話すと言うではありませんか。

男性の自分がこのトピックで司会やっても大丈夫なのか? というのが最初の印象でした。結局スケジュールもぴったり合ったため引き受けさせていただいたのですが、これは正直当日までかなりドキドキでした。

脂肪と筋肉のバランスを起点に体型を考える

で、実際にプログラムの内容を聞くと、これが非常に興味深かったのです。「リカちゃん人形はやせているか?それとも太っているか?」という問いかけから始まり、理想の体型は「体重が少ない=痩せている」ではなく、体脂肪率、筋肉量、骨の3つのバランスで決まり、体の成長(具体的にはBMI)と関連して女性ホルモンや月経の周期等に影響するという話でまとまっていました。引き締まった体型のため筋肉量をつけるためには、体重を増やすことが必要なんですね。

実は私もタニタさんの体組成計を自宅で使っておりまして(宣伝じゃないですよ)、日々一喜一憂している人間です。特に新型コロナ後に色々やばくなり・・・。

でも、表示された数字を漠然とみていただけで、脂肪と筋肉の関係ってそんなに意識したことがなかったので、これはめちゃくちゃ興味深いと思いました。

タニタさんの資料をバッサバッサと散髪する

そんな素晴らしい内容なだけに、2点気になってしまったことがありました。1つは中学生に提示するスライドのデザインと情報量の多さ、もう1つは事前アンケートで得た中学生の悩みと内容との関連づけです。

前者については、オンラインの打ち合わせでタニタの企画開発部主席研究員をされている西澤美幸先生にご提案したところ、了解を得ることができました。そんなわけで、元のスライド資料の情報をバッサバッサと容赦なく切り捨て、本当に重要で伝えたい情報をコンパクトに示す新しいスライドを試作しました。

その中にさらに中学生の悩みを組み込み、Q&A方式で答えていきながら理解を深められるように構成しました。

大変寛大な西澤さん、スライドを見てOKを出してくださいましたので、当日実際に使わせていただきました。先生方が届けたかった思いと共に、情報が中学生に伝わっていたらいいなと思います。

無理なく続けられる体操をNHKラジオ体操の指導員からレクチャー

さらにこのプログラムでは、スペシャルゲストでラジオ体操指導員の岡本美佳先生による、今回の教育プログラムで新たに作成された「まるっと!女性体操」を中学生の皆さんと一緒にやりました。

「運動が大事っていっても、続かないんだよね〜」

という切実な悩みを持っている人は多いはず(はい、私もその一人です)。

指導いただいた体操は、上半身の血行の血行促進、下肢の強化、肩甲骨を伸ばして姿勢を良くするストレッチといった、3分くらいの運動でまとまっています。うん、これなら1日のほんのちょっとの休憩の合間にできそう。そんな内容でした。

女子だけでなく男子も知っておいた方が良い内容が盛りだくさん

プログラムの最後では生理や月経に関する説明もありました。今回の内容は「体格」がテーマだったので深掘りまではしなかったものの、無理なダイエットが与える悪影響との関連がよくわかる内容でした。

慶應義塾大学SFC研究所では、この教育プログラムによる啓発活動を今後も続けていく予定だそうです。

最後に内容の感想を男性目線から。

今回の内容は女子中学生だけでなく、男子も知っておいて損はないと感じました。

女子が描く理想な体型(だいたいは痩せすぎなイメージ)への渇望とダイエットの動機に男子は多かれ少なかれ関与する存在かなと思います。色恋沙汰があれば尚のこと。そしていつかパートナーができたとき、パートナーの性周期によって伴う情緒の変化や苦痛に対して全くの無頓着というのも野暮な話です。いや、知るべきでしょう。

おわりに|今後も一緒に広めたい!

今回のプログラムは直接中学生の皆さんの前で講演するという形で実施させていただきました。もし講義を聞くだけでなく、実際に自分ごととして考えてもらうところまでを目指すとしたら、講義部分を動画として事前に試聴してもらい、協調学習を別途デザインするなど、なんだかいろんなやり方ができそうです。

最初に述べた通り、本当興味深い内容でした。保健体育だけでなく、理科や家庭科も巻き込んで使えそうな、広がりのあるプログラムです。

もしこの記事を教育関係者の方が見て興味がありましたら、ぜひ慶應大学にご連絡くださいませ。

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