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企業考察/クックパッド株式会社(毎日の料理を楽しみにする)

どうも、斉藤 史朗です! 

普段はマーケティング業務に従事しており、法人向けサービスにて人材派遣・人材紹介・健康経営・業務改善/アウトソーシング・キャリア自律などに関するコンテンツを作成しています。

本記事は、2020/12/28に投稿した記事の続編になります。

こちらの記事は2023年に読まれた、私の記事の上位3位になります。

2020年の記事が、いまだに読まれていることに驚きつつ、最近のクックパッド社の様子が気になりましたので、2024年現在のクックパッド社について考察してみようと思います。

※本記事は個人見解となりますので、予めご了承下さいませ。


クックパッド株式会社とは

“毎日の料理を楽しみにする”をミッションとするクックパッド株式会社は、1997年10月1日に設立され、資本金は約52億円です。
1998年3月から料理レシピの投稿・検索サービス「クックパッド」を運営しています。 2021年5月には東京・恵比寿から横浜に本社を移転。 WeWork オーシャンゲートみなとみらいで事業を展開しています。

代表執行役は創業者の佐野 陽光 氏です。

ご経歴:1997年に有限会社コイン(現クックパッド)を創業した。 12年に社長を退いてからも、取締役や執行役として経営に参画してきた。 16年には当時の経営陣と多角化やM&A(合併・買収)などに関する経営方針で対立し、株主提案で自らを除く全取締役の交代を要求した。その後、岩田氏が社長に就任したが、経営不振が続く中で立て直しをはかるために、2023年10月1日付で取締役→社長に再度就任されました。

事業はクックパッドを軸に、精肉店や鮮魚店、ベーカリーなど地域で有名な店や農家の「こだわり食材」をアプリから購入できる生鮮食品ECのクックパッドマートや他事業を運営しています。

クックパッドのビジネスモデル

出典:理想の追求は吉となるか?

①会員事業(有料会員向け)

初月は無料で登録でき、2か月目以降は月額308円になります。158万人が利用しているプレミアムサービス。

クックパッドの全ての機能が利用可能で、人気レシピが分かる人気順検索、専門家による毎日の献立やレシピの提案など、できることが満載。プレミアムサービスで毎日の料理を楽しくすることが出来ます。

②広告事業(広告主向け)

2023年1月~3月の同社広告媒体資料を参考
▶︎日本最大のレシピサービスとして、月間ユニークブラウザ数は5.290万UB

▶︎74か国/地域・32言語・1億人超ユーザー

▶︎女性を中心に、日本の幅広いユーザーにリーチが可能

▶︎女性比率83.6%・30代~40代が全体の57%を占める(クックパッドアカウント所有者に限る)

▶︎投稿レシピ数は、約377万品

▶︎ブランドイメージは「安定感がある」「親近感がある」「信頼できる」「一流である」

▶︎サービスイメージは「レシピ数が多い」「年齢に関係なく使える」「簡単に使える」「みんなが使っている」

③たべみる(法人向け)全国の“食べたい” “作りたい”がわかる|メーカー・流通・小売業向けデータサービス

上記図解に記載していませんが、法人向け分析ツールがあります。
(売上貢献度は不明)

様々な機能を通して、食のニーズを分析することができます。トレンドをいち早く捉え、生活者の欲求を可視化することで、 売場提案・商品開発・戦略立案をサポートします(月額15万円~35万円)

例えば、リサーチ~アンケート機能を設けて、より詳細なデータを獲得されたい企業に向けてグロスアップしていく方向はあるのではないでしょうか。

2020年時点での業績低迷の理由

当時、業績低迷といわれていた理由は3点あります。

①ポータルサイトから検索エンジンの台頭による料理検索方法の変化

②情報検索における、PCメインからスマホメインやアプリメインへの移行

③競合の台頭と動画メディアへのシフトが遅れた

2024年現在、業績は下降中

考察した2020年より継続して業績は下降中で、対昨年Q比で見ると、収益は80%になっています。

クックパッド株式会社_2023年12月期第三四半期_
決算説明会資料

主な要因は以下になります。

①有料会員の減少による売上低下
2020年時点と同様ですが、snsやYouTubeの発達により素人や料理プロが自分のコンテンツでレシピをあげられるようになり、クックパッドでなくても無料でレシピが見れる状況になっている。

有料会員の機能価値が下がってきて、付加価値提供が必要である。
※プレミアム会員の特典はこちら

DELISH KITCHENは影響が出ていない理由は、
ユーザーによる投稿ではなく、「明日すぐ作れる簡単レシピ」をコンセプトに毎日4~5本のレシピ動画を編集部がアップしている点です。

その動画アップの見せ方とテーマ性がユーザー投稿では出せないコンテンツ価値を見出し、視聴者に受けている点になります。

また、クックパッドは、動画も強化していますが、基本はテキストと写真がメインとなっていて、良い意味で雑多なレシピ投稿が多く、レシピ検索のしずらさが。視聴者離れに繋がっているかもしれません。

②広告事業の縮小
2023年2月に希望退職を募り、新規事業・広告事業の一部縮小を行い、広告収益が減少している。

外的要因として、2023年以降、ネット広告市場は、低迷傾向が続いていますが、クックパッド広告事業の下降割合は高すぎる印象です。

人員削減もあったと思いますが、泥臭く提案していく広告事業は、有料課金の売上に比べて大変な環境にあるとは思います。

ここから逃げる事なく、月間訪問ユーザーは4500万人いると言われていますから、注力商品の提案と新たな広告商品の開発をして、競合とのコンペに立ち向かえると良いのではないでしょうか。

なお、DELISH KITCHEN、クラシル、楽天レシピの広告事業はどのような状況か分かりませんが、現状維持か多少停滞くらいではないかと考えます。

クックパッド株式会社_2023年12月期第三四半期_決算説明会資料

料理レシピ領域の競合の変化

料理レシピ系には、キッコーマンやエバラ食品、サッポロビール、ヤマキ、キューピーなど、クックパッドに広告出稿していそうな企業が自分達で料理レシピコンテンツを掲載し始めているので、その影響もあるかもしれません。

例えば、<すきやき レシピ>と検索すると、クラシル、クックパッド、白ご飯.comに続き、キッコーマンやエバラ食品が出てきます。

食品メーカーが中長期で自社で戦えるためのコンテンツ作りを始める事で、外部広告費用を抑えているかもしれません。

食にまつわる新規事業の可能性

同社では現在料理コーチングの新規事業を行っています。

キャリアに関するコーチーングやパーソナルトレーニングを有料で利用する人は年々増えていますので、料理コーチングの市場も伸びるのではないかと考えます。

また、今まで新規事業は、内製で行なっているようなので、外部と提携するなどやり方を変えて新規事業にチャレンジする方向性もありかなと思います。

とはいえまだ、多くの有料会員がいるクックパッドですので、これから新規事業をあてて、第二ステップするのを楽しみに応援してます。

採用活動(中途採用・新卒採用)

新卒採用

ソフトウェアエンジニア・UI/UXデザイナーを募集されています。
インターンシップは、以下の形式での企画があります。

①Tech Workshop Course
②Tech OJT Course(就業型インターンシップ)
③Product Design Course

※こちら2024年1月17日時点では、募集を終了しています。

中途採用

①編集者
②プロダクト開発者
③企画・ディレクター
 ※こちら2024年1月17日時点での採用ポジションです。

以上になります。

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