宇路野 朧 ウロノロウ | 物書き

宇路野 朧と書いてウロノ ロウって読みます。 今は色々な力を蓄えたり、経験したりしたい…

宇路野 朧 ウロノロウ | 物書き

宇路野 朧と書いてウロノ ロウって読みます。 今は色々な力を蓄えたり、経験したりしたい と望んでいます。…でも自分のしたいと思える範囲内で。 趣味は読書とイラスト。ちなみに男・学生です。

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【短編小説】パラレルわールド

オープニング 「ねぇねぇ知ってる!?」  鼻息荒く、話しかけてきたメガネ。世間一般に言うキモオタだった。気持ち悪い。出っ歯で丸メガネでガリガリって、キモオタのテンプレートみたいなやつだな。  なーんて感情は顔に出さずに上辺だけの笑顔を見せる。 「何を?」 「異世界へ行ける方法だよ!!」  ああ。またか。コイツはこればっかり。退屈な話のエンドレス。UFOだのUMAだのオカルトだの。「またオカルト?」だの問おうものなら「オカルトなんかじゃなくて根拠が云々」なんて語り始めるに違いな

    • 桃太郎 表紙絵

       これは横山 黎さんの小説「桃太郎」の表紙絵です。  よって、ここから下は横山さん宛です。  遅れてごめんなさい。トップ画像はただのファンアート兼落書きです。なので頭身高めのキコです。  下記本題。  背景のぼかし具合とか細かい気になるところあったら言ってください。編集します。  それでは。  追記  言われたところ直しました!

      • 【ショートショート】夏。雨。

         雲行きはだんだんと怪しくなる。  まさか雨じゃあないだろうな。  頬で水滴が跳ねる。  傘持ってないか。  蒸し暑い。それにしても暑い。  雨音はリズムを刻むようになる。  なぁ。泣いてるのか。地球。  ヒトのせいで。  自分の体温はどんどん上がって。  暑いよな。そりゃあ。  涙か。涙なのか。  水たまりができる。  気温は、年々上昇傾向にある。  暑いよなぁ。そうだよな。  涙だよな。自分の体を傷付けられて。  そんなに泣くなよ…。  雨とは地球の涙とはよ

        • 2023 メモ

           あけましておめでとうございます。宇路野です。  遅くなりましたが、お正月? 年の初め? 要素高めの記事です。  僕のメモ的なものなので面白みは少ないと思います。 何を書きたいか 2023に書き上げたい小説のアイデア集です。 月の兎 一番贈りたい小説です。小学五年生の頃からプロットを練りはじめました。 女子高生に依存した女子高生と、それを取り巻く不思議なSFの世界観…。を予定しています。 結構長く書けます。 仮題です。 僕の涙は汚らわしい。 第五十五回新潮新人賞に応募す

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        【短編小説】パラレルわールド

          文学フリマで本を売るにはこうすべき!【宇路野STYLE】

           宇路野 朧です。  先日行われた「文学フリマ東京35」に行ってきました。すごい新しい刺激をたくさん感じました。  また、来年11月には同地で文学フリマ東京37が開催されます。そこに! 僕は出店することを狙っています。  なので、文フリ35の視察も踏まえ、何をしたら本を買ってもらえるのか分析して、ここに共有することにしました。結構自分ではよく出来た記事ではあると思います。 そもそも僕にとって文学フリマとはなんなのか 本を買ってもらう場所です。他のなんでもありません。  で

          文学フリマで本を売るにはこうすべき!【宇路野STYLE】

          【ショートショート】ムゲン

           宇宙人はこう言った。 「ゲーム・オーバーだ」  戦争に、我々は負けた。この星はヤツらのものだ。  途方に暮れたニンゲンは宇宙へと飛び立った。  何割かしか残らなかった数少ないニンゲンは、更に数を減らされた。  地球 が見えなくなる頃には、戦前の人口の二割しか残っていなかった。  飛行三○○○日目。   ようやくニンゲンが住むことができそうな星があった。  不時着。  酸素もあって水もある。 「この星を、地球と名付けよう」  誰かがそういった。誰も反対なんてしなかった。

          【ショートショート】ムゲン

          【短編小説】我が子のキラキラ

          ー1ー  息子と一緒に、ベランダの鉢植えに朝顔を植えた。 「キレイなお花咲くかな…?」 「どうかな…? よっ君がいい子にしてたらいっぱい咲くかもよ?」 「ほんとっ!?」  目をキラキラと輝かせて言う息子は、私が成長とともに失った『キラキラ』を全て持っているようで、眩しかった。 「ボク、いい子にして朝顔さんのお花をいーっとぱい見る!」 「『いーっぱい』、でしょ? 『いーっとぱい』じゃなくて」 「あぁ、そうだったそうだった」  いっちょ前の言葉を拙く喋って、家の中に入る息子の姿

          【短編小説】我が子のキラキラ

          ソファーにぎゅうぎゅう詰め

           我が家のリビングにはソファーがある。  そこそこ大きい三人用の紺色のソファーだ。  ある夜のこと。  ソファーに父が座っていた。  ご飯を食べ終わった長男が、その隣に座って本を読み始めた。  そのさらに隣に次男が座った。  数十分後。  ようやくご飯を食べ終わった三男がソファーの前に来た。  三男は無理矢理に次男の横に座った。  どうやら三男の足が次男の足を踏みつけていたようで、次男が「痛い痛い!」と大声を上げた。  三男はびっくりしてソファーから落ちた。  

          ソファーにぎゅうぎゅう詰め