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ランドグースの雨飾り
シティポップな気になるあの子んち
切れない安定が坩堝みたい
わだかまって連れ添う空元気
かなり雨 まだ雨
スピーカー湿る今を歌う
微睡がハンモックの代わり
重なる空気 部屋に凪いで
窓の向こう 波及する鈍色
【詩】回顧録 - ニート
時が止まったら 涙も枯れたが
ついでに花も枯れていた
心地よい 敵がいない
だが長くは続かない
ユートピアの中で起こる
自家中毒の始まり
じわじわ来る敵 安寧巣食う虫
振り払ったり毎日嫌気がさし
立ち上がったり出来ない体に
ドアの外に 恐れを隠したふりをしても
部屋の隅 舞う埃に混じりやってくる
窓を開けるか 眠る街ただひとり
空気を吸って吐き出す 無垢な闇
居座るために誇示する傷跡