初めて息子の前で声を上げて泣いた日
2024年6月26日、台風10号が日本を横断することが天気予報で連日言われている。
我が家では、週末30日31日の一泊二日で旅行に行く予定にしている。メインはお母さんといっしょのスペシャルステージ。
すべての始まりは3ヶ月前、運試しと思って抽選へ出したスペシャルステージに当選した。高倍率で有名なチケットにまさか当たるはずはないだろうと思ってたから信じられない気持ちな中で、有給を取ることを上司に伝えた。
1ヵ月前になり、ようやく準備をしてねばと焦る気持ちで新幹線やホテルを予約した。その時はまだ実感がわかない気持ちの方が大きかった。久しぶりの旅行なんだからいいところに泊まろう、ご飯が食べられるところがいいな、温泉もあるといいな、夫婦で話し合った。
2週間前になり、台風の可能性が出てきたが、予想の段階ではかなりズレ込んでいたので大丈夫だろう、と言う話をしながらキャリーケースを開いた。
そして今週、言わずもがな、絶望的な状況。
寝る前の最後の時間、テレビでYouTubeを流しながら息子がダンスを踊っている。お母さんといっしょのからだダンダンが大好きで、毎日聞いているにもかかわらずダンスしている息子を体育座りで力なく眺める。息子がそばによってきて、立ってママも踊って!といわんばかりに立たせようとした。
なので、私も息子と一緒に踊った。何回聞いたかわからない位一緒に見てるダンスの動画。いつの間にか私も完璧に振り付けを踊れるようになっており、振り付け声かけも完コピで踊り切った。
最後の最後、"みんなー!げんきに体操、ありがとーう!"のおねえさんの声を聞いた瞬間、涙が溢れた。声にあげて泣いた。いつも聴いてるフレーズなのに、悔しさと悲しさ、やるせなさが止まらなかった。この声を聞けないんだ、そう思うと悔しかった。
私自身もいつも元気をもらっている歌のおにいさんおねえさん、体操のおにいさんおねえさんに会いたかったのかもしれない。会場でみんなとダンスを見たかったのかもしれない。そんな気持ちが溢れて止まらなかった。
この気持ちは初めてじゃなかった。
4年前ハマり始めたアーティストのライブが当たって行くぞと意気込んでいた3日前に中止が発表されたときの絶望感。その時の気持ちによく似ている…自分ではどうしようもないほどの大きな力に、なすすべがない。そういう時の絶望感計り知れない。
息子は急に泣き出した私に立ち尽くした状態だった。そりゃそうだよね。
メガネを外して涙を拭っていると、泣き止んで、と言わんばかりにメガネを掛けようとしてきた息子。
息子には体調などを考慮して、前日まで伝えずにおこうと話していたことが不幸中の幸い。
さてさて、どうなるでしょうか。
現時点では開催予定。振替公演などはなし。
配信などがあるとも思えないし。
安全が第一なのは前提として、それでいて心が犠牲になるってよくない。
とりま1週間後の自分、がんばれ
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