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クッキング・ツーリズムvol.1|まずは山梨で、えいや!でやってみた

前回のnoteに所信表明的に書いた「産地で買って、料理もする」クッキング・ツーリズム

「産地で買って」まではよくやっていて、何なら葉山・三浦周辺であれば「産地で買って我が家で料理をする」もここ数年はよくやっていました。

今年の春にクックパッドに入社してきた新入社員の研修最終日のカリキュラムでも、葉山・三浦周辺で食材を買って、横浜・みなとみらいのBUKATSUDOのキッチンでみんなで料理をしました。

「産地で食材を買う」のは楽しいし、
その後みんなで料理をするのも楽しいし、おいしい。

これについては私の自己満足だけでなく、参加者も同様に楽しんでいることは確信を持っていました。

ふつふつと、「旅行で出かけた先」で、「自分たちで料理をすること」が楽しめるのか?を検証したいという欲望が湧いてきました。

キャンプだったらアウトドア料理を楽しむのも想像はできるけど、そうではなく、宿のキッチンで、料理をしてみよう。

クッキング・ツーリズム 最初の産地に選んだのは山梨

ということで、私の地元である葉山周辺ではなく、まったく違う場所を旅行先として選ぶことにしました。

最初の産地に選んだのは山梨。
ここ数ヶ月、ご縁があり半分仕事・半分プライベートでほぼ隔週で足を運んでいる山梨。ちょっとづつ、理解が深まっている山梨。
今年の春頃に弊社JapanCEO福崎こっぺが移住した地でもある山梨
山梨もいろいろなエリアでワインやフルーツ、野菜、馬肉に牛肉…魅力的な食材が集まります。

参加者は前職の同僚で、今もなお変わらずに仲良くしてくれている元同僚の女性たち5名。料理は、普段からする人もいれば、あまりしない人までまちまち。
まあ、最初のクッキング・ツーリズムを私がアテンドすることを考えれば、勝手知ったるメンバーはとってもやりやすい(検証としては若干、私に有利に働きますが・笑)

そして今回は時期的(8月下旬)に野菜は端境期で少々寂しい時期、くだものは桃からぶどうに移行する時期だったので、生産者から直接買うというよりは道の駅で調達することがメインになり、また、料理の場に生産者をお招きすることはしなかったのと、

今回の参加メンバーが私と親しすぎる人達なので、私が料理指南をするとなんとなくゆる〜い会になってしまいそうだったので

山梨の生産物の魅力の語り部&料理の指南役&クッキング・ツーリズムのオフィシャル感を出す約として、現山梨県人であり、県庁職員に「もはや自分より山梨に詳しい」と言わしめる弊社Japan CEO福崎こっぺ(以下こっぺ)を召喚しました。

めっちゃ笑顔で炭焼きしている弊社Japan CEOの福崎。
料理にまつわることは無敵に何でもよく知っている。

料理をする場として選んだ宿は、るうふ織之家

今回、食材もさることながら、私がこだわったのが「料理ができるキッチンのある宿」。
ここがなかなか見つからない&決まらないで途方に暮れていたところ、古民家宿るうふさんを教えていただき、なんと室内で炭が使え、キッチンのある山梨県大月市のるうふ織之家を予約しました。
(るうふさんは、ディナー付きの宿泊も可能です)

古民家宿るうふるうふ織之家

早朝から都内を出発し一気に北杜市まで行き、道の駅で野菜類を買い、
大月まで戻りがてら、こっぺさんおすすめの甲府の「肉のアマノ」で馬肉と甲州牛を500gづつ、宿の近くのWine Cellar HASEBE で日本ワインソムリエ協会理事の長谷部さんに山梨のワインをセレクトいただいて…食材とワインをしっかり調達して、宿にチェックインしました。

左からやまなし観光推進機構のSさんから差し入れいただいた笹一酒造さんのワイン、長谷部さんにセレクトいただいた山梨マルスワイナリーさん、イケダワイナリーさんのワイン。

夕方には、これまた自身のお気に入りのお店で食材を調達したこっぺさんが合流。
私はこっぺさんも参加者メンバーもよく知っていますが、双方初対面。
まずはそれぞれが調達してきた食材を説明しながら自己紹介して、料理にとりかかりました。

学びながら、自分でやってみる!参加型のディナータイムの始まり

炭をおこして、野菜類を焼いていきます。
この時点では何をつくるか何も伝えてないので、こっぺさんに言われるがままに焼いていきます。

しかし、室内でこんな炭火焼きができるなんて、ほんとこのお宿オススメ!

こちらもこっぺさんに言われるがままに、とうもろこしの皮を向き、
にんじんをよく洗い、下茹で必要な野菜は下茹でをしています。
しかし、まだ誰も何をつくるか知らない…。

トロなすとにんじんは、アルミホイルでくるんでじっくり炭で焼きます。
このトロなす、実は意外な料理になります!

じゃーん!馬肉2種(赤み・サシ)と、甲州牛。
やっぱりお肉はテンション上がりますね。
横には、いい頃合いまで炭で焼かれた野菜たちが並びます。

下準備をした野菜たちを囲んで、どう食べるかを相談中。
こっぺさんが皆の好みを聞いたり、その食材の特徴や良い食べ方を提案しながら決めていきます。

まずは、桃のサラダ!
玉ねぎたっぷりのドレッシングと、ちょっと果肉硬めの甘い桃がベストバランス。果肉硬めの桃は薄く切ると、硬さを気にせず食べられていいですね。そして、水でさっと洗えば産毛も取れるため、皮付きで食べられて、料理もらくらく。

ゲストが驚いていた、シャインマスカットの白和え。
豆腐をブレンダーにかけて塩しただけのペーストと、シャインマスカットを和えるだけ。それにバルサミコ酢とえごまをたっぷりかけました。これは新鮮な食べ方!

炭火でじっくり焼いた万願寺とうがらしに、なんとこのペーストは先程のトロなす!干物も入っているので、滋味深いなすに香ばしさが加わり良いお味でした。

塊で買ってきた肉は、牛刀で料理に合わせてスライスして…

馬肉の赤身はユッケ風に。
このユッケにかけた、こっぺさん自家製の山椒の醤油麹ダレがおいしくてゲストも大絶賛!
馬肉のサシのほうは炭で炙って、これまた山椒の醤油ダレにつけて食べました。

私、実は馬肉が苦手だったんですが…この日で克服できましたw

甲州牛は豪快に炭火で炙って…

炭で焼いた野菜たちを添えてステーキに。
これがもう柔らかくて、脂の入り方が絶妙で、赤ワインにめちゃくちゃ合いました!

下ごしらえしていたとうもろこしは…

甲州牛を贅沢に混ぜ込んだピラフに。
とうもろこしがプチプチと甘くて、お肉の塩気がアクセントになって延々と食べられるおいしさ、、、。

17時ごろからつくり始めて食べ終わるのが21時ごろという結構な長丁場でしたが、とにかく食材が新鮮なので素晴らしく美味しくて、なんだかあっという間に時が過ぎたディナータイムでした。
指南役がいて良かった…。
(料理の指南役はマストで必要、この指南役でディナーの性格がだいぶ左右されるな、という学び。ただ、指南役の荷が重すぎるとクッキング・ツーリズムの開催もハードルが高くなるし…悩みどころでもある)

自分たちで下ごしらえして、作り方を教えてもらって、おいしさもひとしお、そして家でつくってみよう!という声が度々聞こえていて私も嬉しい限り。

ディナーが終わったら後片付け。人数がいたので後片付けも割とササッと終わり、余ったワインを飲みながらおしゃべりしたり、お風呂入ったりなんだりしつつで0時過ぎには就寝。

(るうふ織之家さんは、近くの笹一酒造さんとコラボをされていて、日本酒の利き酒ができたり、お風呂に日本酒を入れた日本酒風呂が楽しめたりします)

朝ごはんは昨晩の残りと、余った食材で

翌日は昨晩余ったピラフを温め、余った食材でスープとサラダをつくり朝食にしました。

朝ごはんは皆でつくるというよりは、もうササッと。
今回は昨晩の料理の残りがあったのでつくるのも簡単でしたが、朝ごはんだけは宿の朝食をお願いしたり、近くに朝ごはんが食べられる場所があるなら食べに行っても良いかなと思います。

るうふ織之家のチェックアウトは11時。
朝ごはんの後片付けをし、使ったキッチンを掃除しても、割とゆっくり滞在できたと思います。

2日目は観光でワイナリーや桃狩りに

宿をチェックアウトしたあとは、山梨ならではの観光をゆっくりと。

眺望が素晴らしい98winesさん。
こちらはワインはもちろん、このロケーションを皆に見せたかった!その念願が叶いました。

そして、今回の山梨クッキング・ツーリズムの開催が決まって、一番リクエストが多かった桃狩りにも行きました。

桃狩りは、昨年からたびたびお世話になっている丸山フルーツ農園さんに。

丸山フルーツ農園さんでは、大粒のシャインマスカットも購入。
昨晩のクッキング・ツーリズムディナーで、桃のサラダとシャインマスカットの白和えをつくったので、皆と家でもつくろう!と盛り上がりました。

こちらは前日の北杜市で、Brunchとして食べたサンデーフードさんの田舎パン

私がお気に入りのサンデーフードさんのシュークリームも、皆に食べてもらえて良かった!

1泊2日にしては、かなり移動距離も体験も詰め込みすぎた内容でしたが、ひとまずクッキング・ツーリズムvol.1は無事に終了しました。

旅先で、自分達自身で料理をすることを楽しんでもらえたので、ひとまず良かった&ホッとしました。

課題もいろいろ見つかったけれども…。
それは、おいおい、解決していくということで。

休日に料理指南役をしてくれたこっぺさん、
参加頂いたいつものメンバー、
そしてそしてやまなし観光推進機構のSさんに
立ち寄ったスポットの皆さま、本当にありがとうございました。

さあて、次はどこでやろうかなー!

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