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つながり活動 〜お買い物でつながる〜

今日は、高齢者の「通いの場作り」の企画に参加してきました。

対象は、介護保険の要支援認定を受けている方で、

一定のトレーニングをすれば、身体機能等の回復が見込める方。

私が働く市では、要支援認定を受けても回復の見込みがあると判断された場合は、

短期集中型サービスという3ヶ月間の通いの運動トレーニング等を受け、

介護保険を受ける前の元の生活に戻れるようにチャレンジする流れになっています。

見事、介護保険を卒業される方もおられますが、

逆にいうと介護保険を使えないということでもあり、

結局、元の生活を自分で進める中で再び機能低下をしてしまう場合もあるため、

そうならないように、少しでも外へ出て健康を維持できるように、

介護保険を卒業した方が通える場や、外へ出る機会を作っていこうという趣旨で、

今回の買い物企画などが進められています。

今回は市独自の事業で、スーパー等が少ない地域の高齢者が

無料でタクシーを使用できるというサービスがあり、

それを使い、イオンモールに行き、お買い物をするという企画でした。

社会福祉協議会の職員さんや包括支援センターの職員さんが企画メンバーですが、

私はただ「地域作りに興味がある」というだけで、

無理矢理に参加させてもらっています(お手伝いさんという位置付けで)。

今日は暑いからか、参加者が少なく、

3名の高齢者の方のお買い物につきそう内容でした。

みなさん女性で、もちろん買い物好きという方でした。

少ない人数なので、全員とお話しできる機会が取れました。

3名の高齢者の方全員と、買い物を通していろんな会話をしましたが、

1人の方から驚くべきエピソードを教えてもらいました、

なんと、半年前までは寝たきりの状態だったと。

半年前は精神的にも1番落ち込んでいた時期だったが、

家族の支えや、包括支援センターの職員、短期集中型サービスの理学療法士など

のアドバイスや励ましによって、

「こんなに支えてもらっているのなら、もう一度頑張らなければ」

と、思い直したとのことでした。

そして今、

イオンで一人で歩きながら、新しい水筒を探している。

その話や目の前の買い物をしている姿に本当に感動しました。

ご本人はもちろん、関わる専門家など全員が本気でサポートすれば、

まだまだ元気を取り戻せる人はたくさんいる。

やっぱりこれからの(これからも)介護保険のサービスは、

ただお預かりするだけのサービスではなく、

どのサービスも高齢者を元気にするサービスにならなければいけない。

介護の人材不足など、いろんな問題はあるが、

高齢者を元気にする視点は忘れてはならないと思います。

「 お買い物でつながる 」。

何気ない日常のワンシーンである買い物。

その中にはいろんな人生が詰まっているのだなと、

とても刺激を受けました。

社会福祉協議会の職員さんが優しく付き添う
エスカレーターだってスーッと乗れる!






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