統合失調症とカバサール
最近、生理不順で血液検査をしたら見事に数値がひっかかった。
プロラクチンというホルモンの値が高かったのだが、命に別状があるとかではない。
理由は定かではない、たぶんメンタルの疾患で飲んでいる薬が原因かも。
脳の下垂体へ腫瘍があってもプロラクチンが異常な数値を叩き出すとか。
この値が高いと無月経や生理不順になる。
メンタルの主治医と婦人科の医師からは、定期的に月経がこないと、子宮体がんのリスクが増すなど言われており、現在数ヶ月ほど、ホルモン剤を処方していただいている。
この薬が良かったのか、ちゃんと毎月ほぼ決まった時に月経が来るようになり、問題が解決したかに思われた。
脳神経科でのCTも問題なく、今のところ大丈夫だ。
しかし、ここで脳神経科の医師が「カバサール飲めば治るよ!使おうよ!」と言ってきかない。
以前別の病院でやはりプロラクチンの値が高くカバサールを処方されたときは、あまりにも体調が悪くなり、メンタルの低下で日常生活がおくれなくなった。
メンタルの主治医から、ドパミンに作用するからね〜といわれ、そうかと腑に落ちる。
なんと言ってもあたしのメンタル疾患は統合失調症なので、ドパミンとは因縁深い。
よく調べてみると、カバサールは統合失調症とかなり相性が悪いので、基本的に処方NGである。
それを知ってか知らずか、脳神経科の医師にはとにかくカバサールを勧められた。
本当に飲みたくないんだけどな…
毎晩服薬しているインヴェガと相性悪いから、メンタルの主治医に薬を変えてほしいとお願いしてくれ言われたけれど、あたしも統合失調症になって十数年。
合う薬や合わない薬、紆余曲折を経て試行錯誤した結果、いまの薬に落ち着いて無事に日常生活を送れているのだから、今更他の薬なんかにしたら、また体調のアップダウンを経験せねばならない。
仕事も軌道に乗ってきたし、ここで休んだりなんだりをすることはできないんよ。
これがね、命に関わるんだったら、そら多少は目をつむらなきゃなんだけど、そうじゃねえのよ。
血液検査でのプロラクチンの値は200弱で、250以上では脳をMRI検査しなくてはならない。
150以上での検査を推奨されているので、CTでは見えなかった腫瘍の可能性もあるが、なんとあたしは歯列矯正のリテーナーがついていてMRIが受けられない。
矯正自体は終わっているが、綺麗になった歯並びが動かないようにリテーナーを入れている。
これは一生付けなくてはいけないのだけれど、MRIを撮るために1回リテーナーを外してくれとも言われた。
注文の多い料理店みたい。
リテーナーを外して、また付けるのにも手間とお金がかかるし、いまやっと統合失調症が落ち着いてきたときなのに、薬を変えるうえにメンタルに相性の悪い薬を処方されるなんてメリットがなんもない。
なんでこの医者はそんなにカバサールを押すのだろう、こちらの事情も加味せずに。
母親には、そんな無理してプロラクチンを下げなくてもいいんじゃない?と言われたのだが、母親に言いづらい理由が他にあった。
それは、プロラクチンが過剰だと不妊になるし、子どもを迎えたい場合はカバサールはマストで飲まなくてはいけないこと、これだ。
や、ね、あたし統合失調症だし、もともとあまり素直に世の中見てないし、持病の遺伝のこととか考えると、子どもを迎えたくないんですよ。
でも子ども悪くないなと思うので、養子縁組いいなってぼんやり思うくらいで。
あたし1人の問題なら良いんだけど、いまは相方がいて、彼は子ども迎えたいって言ってる人だから、困ったな〜と。
お互いに30代半ばだから、相方があたしでいいっつーんなら、諸々さっさと契約上の手続きをしないと、高齢出産に不妊治療となるので、事前に彼に告知しとかなきゃだし。
あたしは違うっつーんなら、ダラダラあたしと付き合ってるんじゃなくて、ちゃんと次の人を見つけて欲しいですしね。
そんな葛藤をよ、実の母親にできるわけないでしょうよ。
とりあえず相方に報告をしたところ、子どもは迎えたいけど、あたしの身体のことはもうしょうがないじゃん?とのこと。
そして、いまはカバサールを無理して服用せずに、数値が250を越えるまではホルモン剤で毎月月経を誘発しておいて、それでも数値が上がり続けるようならMRI撮って腫瘍なのか薬剤性なのか判断しよう。プロラクチンの治療はそこから。
だそうな。
まさかのあたしと母親とも同意見、良かった。
やっぱり2人とも、メンタルの安定が最優先っていうのが一致していて、あ〜良かった、という気持ちです。
それにしても、カバサールはホントに飲みたくない。
あれを飲むと日常生活がままならなさすぎて。
ただの好き嫌いで言っているわけじゃないんですよ、こちらとしてもままならない事情というか。
合わないから飲まないというより、飲んでもデメリットを上回るメリットが何ひとつとしてないし、あたしを廃人にしないでくれという気持ち。
まあね、でも、命に関わるものではないので、ホルモン剤飲みつつ様子を見ようと思います。
こういうときに独り身だったら楽だろうな、自分のことだけ考えてればいいし、となってしまうんですねえ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?