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腹を割って話すナイト ~藤村・嬉野と振り返る2019年~

今月もお届けいたします、月刊マガジン『Wednesday Style』

このマガジンでは、『水曜どうでしょう』ディレクターの藤村・嬉野両氏がお送りするトークイベント『腹を割って話すナイト』をもとにした記事をお届けしています。

12月号では、両D陣がお客さんと一緒にお酒を飲みながら、2019年を振り返るという一足早い忘年会を開催!その模様をお届けします。

第一部の藤村Dパートでは、12月25日から公開される『水曜どうでしょう』の新作について言及。そこから、『ウンナンの気分は上々。』『進め! 電波少年』といった番組と『どうでしょう』の共通点や、ディレクターが番組に入り込むことで作り手の嘘がなくなるという特異性、テレビ業界で度々問題となる「やらせ問題」についてのトークが繰り広げられました。

第二部の嬉野Dパートでは、ルールからちょっと逸脱したところに面白さや安心感が生まれるという話に。「愚痴を言うってことは、相手との関係を切りたくないから」や、「人間は、ある程度押さえつけられるものがないと、そこから抜け出た時のハッピー感もない。そういうことを繰り返すことによって、人生には弾みがつく」など、嬉野Dらしい俯瞰的な解釈によるトークが展開しました。

こちらの『巻頭言』では、今月もイベントの冒頭部分を全文無料公開いたします!

ご興味を持たれた方は、この記事の下のリンクから両D陣の記事をご覧下さい!

それでは早速、イベントの模様をどうぞ!


異様な盛り上がりをみせた『藤ロック』を振り返る。

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T木:
ご来場いただきまして、誠にありがとうございます。本日は、まだ11月ではありますが、12月号のnoteイベントということで、どこよりも早く忘年会をやろうという企画でございます。

お酒を持ってこられた方は今のうちに開けてください。既に楽屋の方には大量のビールの空き缶が置かれております。

会場:(笑)

T木:
いつも忘れがちなんですが、今日こそは最初に乾杯をしたいと思っております。

初めて来た方は、「どうしてみんなこんなにお酒を?」と思ってらっしゃるかもしれませんが、『腹を割って話すナイト』は基本的に飲食自由でやっております。

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会場:(プシュ)

T木:
あちこちからプシュっという音が聞こえてまいりました。いいですねー(笑)。

それでは、始めさせていただきたいと思います。本日の忘年会の主役は、このおふたり。『水曜どうでしょう』ディレクターの藤村忠寿さんと、嬉野雅道さんです!

会場:(拍手)

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藤村:
いやいやいや、今日は椅子が1個しかないのかい?

T木:
いつもはゲストの「無」責任編集長の方に来ていただいておりますが、今回はひとりしゃべりということで。

藤村:
ひとりしゃべりって、オレらが順番にずっとひとりでしゃべるわけじゃないよね。

嬉野:
それはさすがに厳しいでしょ。

T木:
今日は、私がおふたりにお話を聞きます。

嬉野:
ゲストで編集長が来ないってなった途端に、大泉さんの仮装をした人なんかが来てますから。

藤村:
あそこら辺にふざけた人がいるね。「いいんだな、オレも来ちゃっても」みたいな感じで。

会場:(笑)

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T木:
昨日は、『藤やんとうれしー』というフェイスブックグループの方々が集まる『寄合』で、会員さんたちと一緒にイベントをされていたということで。

嬉野:
私は、昨日初めてあの『藤ロック』というものを体験しましたね。

会場:(笑)

藤村:
そうですね。

嬉野:
何時間やってらっしゃったんですか。私、1時間あるって聞いてたんだけど、3時間ぐらいやってた?

藤村:
3時間ぐらいやってましたね。

嬉野:
やってましたよね。あなたも、もうノリノリで。

藤村:
今日来てらっしゃる皆さんには、何のこっちゃわからないでしょうけどね、昨日はバカな大人達が、18時から新大久保に集まってイベントをやってたわけですよ。

普通のサラリーマンが、平日の18時から酒飲み始めちゃってね。

嬉野:
お客さんもかなり来てましたよ。

藤村:
来てました、来てました。もう、100人以上は。

19時スタートだって言ってるのに、もう18時の時点で何人か泥酔した人間がおりましたから。

会場:(笑)

嬉野:
もうずっと前から飲んできたなんて言ってね。

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藤村:
で、ブブゼラを吹きまくりまして。

嬉野:
しょうがないですよね。『水曜どうでしょう祭』でブブゼラを作ったバッタ屋さんが在庫を抱えてましたから。それがもう、やかましい。

会場:(笑)

藤村:
ブブゼラを室内で吹くと、うるさくてしょうがなくて。

嬉野:
あれ、もう吹くところがないでしょ。買ったら最後。

会場:(笑)

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藤村:
『藤ロック』と言っても、ほとんど私のカラオケ大会みたいなもんでですね。

会場:(笑)

嬉野:
曲を流して、先生が歌ってらっしゃる。

藤村:
そうですね。DJをしながら、オレが曲に乗せて一緒に歌ってるだけですからね。

嬉野:
そう。でも、昨日は一応、スクリーンに『どうでしょう』さんの映像も流しつつね。でも、あれも無許可なんでしょ。

会場:(笑)

嬉野:
勝手に流してね。でも、ああいう映像があるっていうのはいいですよね。けっこう思い出の曲とかもあるじゃないですか。

藤村:
『水曜どうでしょう』でお馴染みの曲であるとかね。私が普段好きな曲とかを、DJプレイと言いつつも、繋ぎ方もよくわかんないから、めちゃくちゃでね。ただ好きな曲をかけながら踊り狂うっていう。

会場:(笑)

嬉野:
でもね、先生。めちゃくちゃであることなんか、誰も気にしませんでしたよ。

藤村:
そうですよ。誰一人としてね。

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嬉野:
あなた途中で、「あれ?」って顔してたでしょ。お客さんが言ってましたもん。「DJが『あれ?』って顔してるのなんか見たことないから、新鮮だ」って(笑)。

藤村:
ノリ過ぎちゃって、曲止めちゃってさ。

会場:(笑)

藤村:
ぶつかって止まっちゃったんだよ。

嬉野:
先生、よくありますよね。そういうことね。

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嬉野:
だけど、『どうでしょう』をよく知っている人であれば、絶対盛り上がるでしょう、アレは。

藤村:
盛り上がりますよ。

嬉野:
ワケがわからず入って来た人も、周りが全員サクラですからね。「これはすごい!」みたいに思いますよ。

藤村:
なんであんなに盛り上がってるのかわからないっていうね(笑)。

嬉野:
あれはいいコンテンツですよ。もう、あれでずっとやっていけば、いいと思いますよ。

藤村:
あれ、毎日やってたら、死にますよ。

会場:(笑)

嬉野:
だけど、意外にやりそうじゃないですか先生。そうやって言いながらも。

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藤村:
『藤ロック』って、どうでしょう祭の時に、オレがやりたいって言って、機械から何から全部揃えてもらったんだよ。

それが、やけに盛り上がってさ、「是非、また藤ロックやってください!」なんて言うもんだからさ。

嬉野:
新大久保なんてディープな街の、あれはライブハウスなのかい? 地下でね。

藤村:
そうそう。そしたら、店の人も『どうでしょう』の大ファンで、みたいなね。

嬉野:
そうでした、そうでした。

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藤村:
で、オレはさ、30分ぐらいで終わろうと思ってのよ。あんなもの1時間も2時間もやるもんじゃないから。

嬉野:
私が聞いたプログラムでは、1時間飲み会があって、1時間藤ロックがあって、1時間飲み会に戻るみたいな感じでしたよ。

藤村:
それぐらいでいいんじゃないのかと思ったらさ、なんだかね。

嬉野:
結局、ほとんどが『藤ロック』になっちゃった。

藤村:
いや、だってね。酔っ払いがね、「やれやれ」ってうるさいんだよ。

嬉野:
言ってたよね(笑)。

藤村:
そうしないとね、誰かがブブゼラ吹いて、勝手に歌い出しそうだから、「駄目だ、これ無法地帯になる」と思って。

会場:(笑)

嬉野:
歌ってもらっても、かまわないけどね。

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藤村:
普通のDJだったらさ、かける曲なんかいくらでもあるじゃない。だけど、僕は昨日3周同じ曲を繰り返しましたからね(笑)。

会場:(笑)

嬉野:
いや、むしろそういうことの方がよかったんじゃないですか。

藤村:
みんな慣れてくるからね。繰り返していくと。

嬉野:
盛り上がってきましたからね。

藤村:
「またこの曲か!」っていうね。

嬉野:
その背景に、『どうでしょう』の映像が流れてるっていうのは、よかったですよ。大音響の中で、映像が無音で流れているっていうね。あれはいいですよ。


『チャンネルはそのまま!』が日本民間放送連盟賞のグランプリを受賞!

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藤村:
その後、オレは帰るって言ってんのに、「終電はまだ大丈夫だから」って言って、また居酒屋に行って。

嬉野:
二次会に呼ばれてね。

藤村:
ええ、飲んでましたよ。僕なんか、ここ何日か、ずっと酔ってますよ。

嬉野:
そりゃそうでしょ。だって、祝賀会があり、寄合やってですから。

藤村:
『チャンネルはそのまま!』
の祝賀会がね。

会場:(拍手)

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藤村:
ちょうど表彰式の日にね、打ち上げというか、東京のスタッフとか役者さんとかが揃ってね。60人以上集まりましたから。

嬉野:
来ましたねー。

藤村:
ちょうど、去年のクランクアップから1年後。今回はもう、日本民間放送連盟賞のグランプリですからね。

嬉野:
1000万円もらいましたからね。私とあなたで500万、500万でしょ。

会場:(笑)

嬉野:
そうですよね。計算からいうと。

藤村:
いやぁ、こればっかりは、さすがにオレも気が引けるなぁ。あなたと分け合うっていうのは(笑)。

嬉野:
言っても、オレらには来ないでしょ。

藤村:
来ませんよ。あれはだって、そもそもが、また次回の制作費にしてくださいということでもらうわけだから。

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嬉野:
次回の制作費にね。ドラマの制作費に1000万なんてすぐですよ。でも、私腹を肥やせば相当ね。

会場:(笑)

藤村:
500万ずつもらったら、それは相当にね。費用にしちゃったら、1000万なんて1カ月でなくなりますわ。じゃあ、私腹肥やしますかぁ?

嬉野:
いいんじゃないかなぁ。

会場:(笑)

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T木:
すごいですね。日本民間放送連盟賞のグランプリをドラマが受賞するっていうのは史上初の快挙だと、ニュースにもなっておりました。

藤村:
そうです、そうです。

嬉野:
だって、いつもは生真面目なドキュメンタリーあたりが受賞しますからね。

藤村:
去年のNHK以外の民放で流れた中で、最も優れていた作品っていうことですから。

嬉野:
最高だぜっていうことでしょ。

藤村:
そう。最高だぜと、そういうことですよ。

会場:(笑)

T木:
いや、すごい賞だということですよね。

藤村:
そうです。だって、年間にひとつだけですからね。

嬉野:
そうですよ。でも、選考委員の皆さんは満場一致で推してくれたって話ですから。

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嬉野:
作品の内容的にはコメディーではありましたけど、社会性を感じやすいテーマが中にあったってことですよね。

藤村:
今の世の中に刺さるものが、なんかあったんでしょうね。

嬉野:
そう。コメディー的なドラマであり、それを作ったのがローカル局であり、そして、ローカル局が作ったものでありながらテレビを問うているというね。テレビの可能性は、もっとあるじゃないかと言ってるっていうところがさ。

藤村:
全部、グランプリを取るための条件が揃ってたんでしょう。

会場:(笑)

嬉野:
ですよね。

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T木:
受賞が発表される前から、おふたりの周りからは「絶対取る」という声しか聞えなかったですが。

藤村:
取れると思ってましたよね。

T木:
けど、表彰の場で、「HTB 北海道放送」って発表された時には、全員が驚いていたっていう。

会場:(笑)

藤村:
オレは、「おう」っていう感じだったよ。あれで、呼ばれなかったら、本当になんかね、「ちょっと一言、言わしてください!」っていう気持ちはありましたよ。

会場:(笑)

藤村:
今までグランプリ取れなくてゴネたヤツっていないと思うけど。
「おかしいじゃないですか! ちょっとすいませんがね」って言ってね(笑)。

会場:(笑)

嬉野:
民放各局のお偉いさんの親分さんたちがいっぱい集まってきて、まずスピーチを延々するってことが、メインですから。ひょっとして、やっぱりなんにも取れないかもしれないなっていう危惧もあったんです。

だから、壇上にいたノミネート8作品の中に、うちのキャップ(HTBの福屋渉さん)も立ってたんですけど、「グランプリは『チャンネルはそのまま!』」って発表された時は、思わず拍手してたもん(笑)。

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藤村:
まず、あの人が拍手しましたよね(笑)。「受賞したの、おめえじゃん。おめえは、まずお辞儀だろう!」って思ったけど。だけど、拍手してましたもんね、あの人ね。

会場:(笑)

T木:
「絶対取れる」と思ってはいたけども。

藤村:
そう、そう、そう。

嬉野:
大人の事情っていうのもあるじゃないですか。

藤村:
「ああ、そっちね」っていうさ。そういう展開は、もしかしたらあるかもなと思ってた。

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嬉野:
だから、準グランプリの発表で、うちが呼ばれなかった時はホッとしたでしょ。

藤村:
そりゃ、ホッとしましたよ。いや、準グランプリになってたら、舌打ちしちゃうところだった。

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会場:(笑)

嬉野:
それは感じ悪いよね。

藤村:
感じ悪い、感じ悪い(笑)。


自ら退場する嬉野Dと、ずっと黙ってることはできない藤村D。

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T木:
いや、よかったです。忘年会っていうタイミングがあって、それが祝賀会っていうことにもなって。ところで、みなさんで乾杯しましたっけ?

会場:(してない!)

T木:
してないですね。今回も忘れるところでした。

嬉野:
乾杯ってあった? 今まで。

T木:
ないんですけど、みなさん、もうお酒を持ってきてくださってるので。

藤村:
だって、この中に、『チャンネルはそのまま!』にエキストラで参加した方もいらっしゃるでしょ、きっとね。

嬉野:
そうだ。ありがとうございます。

T木:
深夜のデパートで、つらい目に遭ってた方、いらっしゃるはずです。

会場:(笑)

T木:
じゃ、おめでとうってことと、今回忘年会なので、乾杯をとにかく。

藤村:
そういうことですか。

T木:
はい。

藤村:
じゃ、これで始めましょうってことで。じゃ、皆さま、今年も一応1年ありがとうございましたってことも含めて、乾杯。

会場:乾杯ー!

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藤村:
はい。

会場:(笑)

T木:
もう完全に二日酔いの感じで、始まりました。

藤村:
ここら辺の最前列にいる連中は、昨日もいたもん。

T木:
でも、今日は今日で。

藤村:
今日は今日でね。もちろん。

T木:
たっぷり話していただきますから。

藤村:
もちろん、中身のある話をね。昨日は中身のあることを、オレは何もやってないから。

会場:(笑)

T木:
永遠に歌っていらしたって。

嬉野:
昨日のは昨日のでよかったですよ。あれは、2時間以上聞けるコンテンツですよ。いや、酒を飲んでたからってのもあるけど。

藤村:
客も泥酔だから。
それで3時間ずっと、立ちっぱなしだったんだもの。すごいよね、あの人たちね(笑)。オレだってそうだよ。座ってねえもん、3時間。

会場:(笑)

藤村:
気が付けば、3時間全員立ちっぱなしで、最後は拳を突き上げて「うおー」って。おっさんたちが(笑)。

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藤村:
そんなに元気よかったんだ、おっさんっていうぐらいにね。

T木:
それはもう年末の風物詩にしていただいて。

嬉野:
いんじゃない? 年末の風物詩にしてね。

T木:
そういうところでしかできないイベントですから。

藤村:
できない、できない。

嬉野:
ところかまわずやってもいいけどね。

会場:(笑)

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T木:
すいません。ちょっと、やらなきゃいけないことが、何個かありました。スタッフが急いで、なんかメモを持ってきてくれたんですけど、ティッシュに書いてある。

会場:(笑)

T木:
よっぽど急いでたようで(笑)。ホワイトボードに、ハッシュタグを書いていただいていいですか。#腹を割って話すナイトというのを、嬉野さんに書いていただきまして。

あとは、これ、noteのイベントですので。もし、よろしければ、購読をお願い致します。

藤村:
もし、よろしければ、じゃないよね。

会場:(笑)

藤村:
もし、よろしければじゃなくて、購読しろって。

T木:
『Wednesday Style』
というマガジンでございます。「藤やんうれしー note」で検索していただいて。

まだ購読されてない方は、今すぐ入っていただくと。本日の会場は、noteの本社ですから、購読の方法がわからないという方は、後ろにスタッフの方がいらっしゃいますので聞いてください。簡単に入れます。

藤村:
そうでしょ。今やれっちゅう話だね。

会場:(笑)

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T木:
そうですね。嬉野さんがハッシュタグを書いてる写真なんか撮ってないで、すぐにnoteの定期購読に入会してください。

藤村:
そうですよ。

T木:
そうでないと、藤村さんがこの後しゃべるかどうかはわかりませんよ。1時間ずっと黙ってるってこともあります。

藤村:
ヌハハハハ。そりゃそうだよね。しゃべんなくていいんだったら今日やめたいんだよ、もう。

会場:(笑)

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嬉野:
先生だったら、それ、できるんじゃないの。

藤村:
何?

嬉野:
黙ーって、お酒飲んでとか。

藤村:
それ絶対にできないんだよね、オレ。よくさ、人が何かを聞いてくるのを待っちゃってる人っているでしょ。

嬉野:
どういうこと?

藤村:
自分から話題を振らずに、「そういうことなんですよね」「……」みたいなさ。お前喋ろよって、思うよね、あれ。

嬉野:
それは、特に喋りたいことはないからでしょ。

藤村:
喋りたいことはあっても、自分から話を振るっていうことをしない人っているじゃないですか。オレはさ、どうしても自分から振っちゃうから。

嬉野:
オレも、振ってもらうとありがたいな。

藤村:
あなたには、いっつも振ってるじゃないですか。

会場:(笑)

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藤村:
嬉野さん、こんなに長く話してて、時間は大丈夫なの?

嬉野:
そうだよね。何も段取りを言ってくんないもんだから。

T木:
すいません、すいません。『チャンネルはそのまま!』の話はしっかり、たっぷりやろうかなと思ってたので。

嬉野:
(立ち上がって、控え室へ戻る)じゃあ。

会場:(笑)

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T木:
退場のタイミングも、自分で決めるというね。

藤村:
それもだってさ、仕切ってもらうのって、あんまよくないと思うんだよ。仕切るの大変でしょ、だって。

T木:
そりゃもう、大変です。

藤村:
だってさ、「まだ話すのかな、それとも、もう終わっていいのかな」っていうタイミングを見計らなきゃいけないでしょ。だから、こっちのタイミングでやらしてくれよって思うんだよ、オレは。もういいなと思ったら、スッと帰るから。

会場:(笑)

藤村:
そうすれば、簡単なんだよ。お互いが相手の出方を待つ瞬間あるでしょ。

T木:
両方が、お見合いしちゃって。

藤村:
うん。あれはよくない。

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T木:
でも、お客さんは、嬉野さんが退場される時も、拍手したかったと思うんですけど。

藤村:
そんなことないよ、別に。

会場:(笑)

T木:
気付かないうちに、いないっていうね。

藤村:
それでいいと思いますよ、オレは。

T木:
では、始めていきましょうか!

(巻頭言終わり)

12月号の記事はコチラ

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