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おひとりさまの終活と自分史|ルーツを知り未来を創る

父の相続を経験し、自分も終活を意識するようになりました。一人暮らしでそれほど多くの蓄えはありませんので財産整理はそれほど重要だとは思えません。具体的に何から始めればいいでしょうか。


この記事では、相続問題の観点からルーツの探し方について解説しています。終活で何から始めたら良いかわからないという方からの相談は意外と多いです。そんな方のために、相続という観点からやっておいた方がいい終活についてお話します。


終活としての「自分史」とは?

終活は、生涯の終りを迎える前に自分の人生や財産を整理する活動を指します。その中で「自分史」というアプローチが注目されています。「自分史」は、人生の様々な経験や思い出、感じたことを文章にしたり、写真や資料とともにまとめたものです。これは終活の一環として多くの人に取り組まれ、家族や次世代に自分の人生を伝える手段となっています。

終活の中で「自分史」が重要な理由 

人は死後、物理的にこの世に存在しなくなりますが、記録としての「自分史」は後世に自分の存在や価値観、人生の教訓を伝え続けることができます。これは、死後も自分の思いや経験が家族や友人に影響を与え続ける手段となるため、自分が生きた証ともなるでしょう。

人生を振り返り、未来に繋げる 

「自分史」を作成することで、自らの過去を振り返り、その中での喜びや失敗、学びを再確認することができます。また、それを読む家族や友人は、あなたの人生をより深く理解し、その教訓や思いを自らの人生に活かすことができます。

自分史の作成方法とポイント 

「自分史」を作成する際には、まず自分の人生の中での重要な出来事やエピソードを思い出してみることから始めます。また、家族のエピソードや自分の成長の過程、学びや失敗なども綴ってみると良いでしょう。そこで、具体的な方法をご紹介していきます。

1.親に聞いてみる


生みの親に自分の幼少期の事を聞いてみるのもいいでしょう。普段は仕事でなかなか親と話をする機会がないという方も少なくないと聞きます。親と会話することで自分の終活はもとより、親自身も終活を考える良いきっかけになるかもしれません。家族みんなで盛り上がった場面、良く行ったお店、大喧嘩した時の話、人生の節目の出来事などについて話すと山あり谷ありの自分らしい「自分史」ができるのではないでしょうか

2.写真から振り返る


写真や資料、手紙などを添付することで、より具体的かつ魅力的な「自分史」にすることができます。写真があるとより鮮明に当時のことを振り返ることができますね。不要な写真は整理し、本当に大事な写真だけを残しておくことも終活の一環になります。大量の写真の整理は遺されたものにとっても精神的な負担の軽減に繋がるからです。

3.戸籍を調べてみる


自分のルーツを知るのに戸籍は非常に有力な資料になります。なぜなら、戸籍はその人の一生の身分関係が全て記載されているものだからです。実は、皆さんがよく目にする戸籍は現在戸籍といって、最新情報を掲載しているものになります。

戸籍には、その他に除籍(じょせき)や改製原戸籍(かいせいはらこせき・かいせいげんこせき)などいくつか種類があって出生まで戸籍を遡ってみると、一緒の戸籍に入っている親の情報などもわかり、自分のルーツがどこにあるのか伺い知ることができます。

相続手続きにおいても、戸籍は大変重要な資料となります。それは、相続人を確定するという作業が必要になるからです。亡くなった人の出生から死亡までの戸籍を全て取得することで、誰が相続人になるのかを特定することができます。

相続人を確定するという作業は全ての相続手続きの基礎になります。例えば、遺産分割協議を開催するにも、銀行の窓口で相続手続きをする際にも、相続税の基礎控除の算定や相続放棄の際に家庭裁判所へ提出する資料にもなります。

もし、相続関係が複雑で取得するだけでも専門家の手を借りないと難しいという場合は取得にかかる時間も相当かかることが予想されますので、終活という観点から自分の戸籍を出生まで遡って取得しておくと、いざという時の参考資料となります。

ただし、個人情報の観点から兄弟姉妹の戸籍を取得することは難しいので注意が必要です。

自分史を通じた新たな発見 

親に聞いたり、写真を整理したり、戸籍を取得するなどして「自分史」を作成することで、自分自身の人生を客観的に振り返ることができ、新しい発見や自分の成長を感じることができます。

また、それを読んだ家族や友人からの感想やフィードバックを通じて、自分の人生や価値観を再確認することもできるでしょう。

終活とは「次を考える事」と私は定義していますが、この自分史作りによって新たな目標をたてることができるといいですね。例えば、もう一度あの場所に行ってみたいとか、あの忘れられない味をもう一度味わいたい、学生時代の恩師に会いたいなどの目標があれば、それが生きがいとなり、後悔のない人生になるのではないかと考えます。

実際に自分史を作成した人たちの声

私がオススメして実際に取り組んで頂いた多くの人が、「自分史」を作成することで自らの人生を振り返り、新しい発見や自分の存在の価値を再確認することができたと仰っていました。また、その中には、「家族との絆が深まった」という声や、「自分の人生を客観的に見ることができた」という声も多く聞かれます。

あなたも、自分史で人生を綴ってみませんか? 

「自分史」は、自らの人生を振り返るだけでなく、家族や友人、次世代に自分の存在や思いを伝える手段となります。この素晴らしいアプローチを取り入れ、自らの人生を「自分史」として残してみませんか。

追伸

最後までお読みいただきましてありがとうございます。
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自分史を作ってみようと言われて、ちょっと面白そうだなと思いつつ、実際に行動に移さずにこのままnoteを閉じてしまうか、別のnote記事に移ってしまう方は多いです。「知っている」と、「やってみる」ことの間にはとても大きな壁があることも承知しています。

だからこそ、終活にちょっと興味あるけどなかなか行動には移せないという方のために無料で参加できるオンライン講演会を行っています。なぜ、このような事をしているのか、その理由を書いていますので良ければこちらもお読みください。



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