羅針盤
北海道各地を巡り、最後のワクチンを打ち、出国まで残り3週間。
その間、細かい準備や確認をしつつ、お世話になった方々と毎日の様に食事の機会を頂いた。
それだけではない、お餞別をくださった方々も沢山いる。
営んでいた店のお客さん、学生時代の仲間、幼馴染の友達…ただ好き勝手やってるだけの自分に大勢の人が声を掛けてくれる。
店を引き継いで頂いたオーナーとスタッフは送別パーティを企画してくださったりもした。
思えば閉店と世界一周を告知した半年前からずっとそんな調子だった。
店にも沢山の人が来てくれた。
どれも本当に有り難く深い出来事ばかり。
こんな短い文章で纏めてしまう事に申し訳なさを感じる。
釧路出発の直前には両親、親戚と食事をし、釧路空港に見送りに来てくれた方々にも僅かな時間の中、出来る限りの御挨拶をして、まずは東京へ向かった。
羽田空港まで一緒に来てくれた後輩、迎えに来てくれた後輩。
新宿に集まってくれた仲間。
紹介して頂いたBarでジャックダニエルを飲み、出国前夜も当時のお客さんと食事をしつつ、新しい出会いもあった。
何故こんなにも皆慕ってくれるのだろうか。
疑問ではあるが、そんな事を考えるのは無粋だろう。
筆舌に尽くし難いとはこの事。
ただただ有難く、感謝ばかりである。
頂いた数々のご親切、恩情を振り返り、明日に控えた出国に備え、重い荷物を背負いながら夜中の成田空港へ向かった。
2023年3月から世界中を旅して周り、その時の出来事や感じた事を極力リアルタイムで綴っています。 なので今後どうなるかは私にもわかりません。 その様子を楽しんで頂けましたら幸いです。 サポートは旅の活動費にありがたく使用させて頂きます。 もし良ければ、宜しくお願いいたします。