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部外者

2023/7/31









あぁ、やっぱり危ねぇわ此処




インドネシア、ビンタン島。
タンジュンピナン。

一夜明け、時刻14:00。
外に出て5分後の感想がコレだ。

軍艦隊司令部の拳銃モニュメントを見かけたからではない。


とにかく目立ってしまっているのだ
私自身が


周りに観光客は皆無。
ローカル100%の中、明らかにガイジンの私がよほど珍しいらしく、用も無く彼方此方から話しかけられる。というよりも、茶化されるのだ。

台湾やマレーシアでも話しかけられる事はあったが、その時は友好的だったので危険は感じなかった。

ここは違う。

このビンタン島はバリ島に次ぐ観光地で、インドネシア国内外、特にシンガポールからは日帰りで行ける距離とあって人気だと聞いていた。

しかし、それはあくまで北部のリゾートエリアの話。
そこは高級ホテルが立ち並び、観光客向けに開発され、インドネシア現地人が勝手に入れない様になっているらしい。
英語も大体通じるし、物価も高い。数年前まではシンガポール通貨も使えたとの事。
要するにインドネシアであって、その実シンガポールみたいなものだ。


対して、私が今いる南西部のタンジュンピナン市は完全にインドネシアそのもの。
日本の外務省も危険だと注意喚起した事実がある。

ベトナムのハノイでもウンザリするほど声を掛けられたが、その時は商売心であり、勿論ぼったくりも含めてだが、身体的な危険を感じる事は無かった。

ここはやはり何か違う

「こんな所に何しに来たんだガイジンが」

という敵対心が相手の目から窺える

正直、治安に関しては少し慣れてきた気でいたのだが、今回の旅で1番の緊張感。
ビリっとした空気だ。


とはいえ、まだ外に出て数分。
私の勘違いかもしれない。

暫くは容易にGoProも取り出せなかったが、隙を見て写真を撮る。

漁港の近く

この辺りはまともに歩けそうになかったので、ルートを変え、比較的安全そうな所を見つけながら散策。

一先ずローカル店は避け
外向きな装いのレストランで食事
ライス、カレー味の卵とチキン、チリ味のビーフ
水を含めて60,500ルピアIDR(約571円)

右側のカップに入った水は
手で食べる人が指を洗う為だと思うが、使わず
屋台エリア
昼間は営業していない様だ
整地された場所では整った宿泊施設も見られる
海辺ではしゃぐ子供達
日本人だとわかると大騒ぎ!
おそらく、初めて見たのだと思う

こんな無邪気なのに
大人になるとあぁなってしまうかと思うと…
皆、快く写真を撮らせてくれた
再びディープなエリアへ


そしてまた、拳銃モニュメントのある市内中心部へ。



その裏道
メインストリートは周りの視線がキツく
カメラを取り出せなかった
ネコと子供だけが優しい
そういえば、野犬がいないのは意外だ


3時間超歩き、段々と暗くなってきた。


夜は危険かもしれないので、何か少し食べて帰ろうと、始めの屋台エリアに行ってみる。

やはり夜がメインらしい
相変わらず観光客は皆無だが
時刻は19:00
ナシゴレン  スペシャル
ピリ辛の炒飯にチリソース
イカ、エビ、チキン、目玉焼きに麩菓子
それと、おそらくゴンゴンと呼ばれる特産の貝

味も不均一でジャンクだが
基本的に私は何でも美味しく食べられる
30,000IDR(約283円)


結局、約5時間外出したが、少し慣れたせいか、最初の様な危なっかしさは薄れてきてはいた。

しかし屋台エリアから中心部に戻ると、やはり絡まれる。
今はまだジャブ程度だが、もっと夜深くなると身体に危害を加えられてもおかしくは無い、かもしれない。


時刻20:00過ぎ。
安全の為、早めに宿へ戻る。



ビールはどこにも売っていなかった……

2023年3月から世界中を旅して周り、その時の出来事や感じた事を極力リアルタイムで綴っています。 なので今後どうなるかは私にもわかりません。 その様子を楽しんで頂けましたら幸いです。 サポートは旅の活動費にありがたく使用させて頂きます。 もし良ければ、宜しくお願いいたします。