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プラトンの『イデア論』~超概略


マンガ作 福田尚弘 / まつだしょうご
 



様々な解釈や翻訳がされている言葉です。少しでも「分かりやすさ」を優先して意訳しましたが、それでも、意味をとらえづらい言葉ではあります。さらに単純化すると、「永遠」のもとにあって「時間」とはその一瞬の「影」に過ぎない、といったところでしょうか。

「イデア」とは?


プラトンはソクラテスの元で哲学を学びました。
そして師の思想を継承・発展させて、著書に残しました。

「イデア論」はプラトンの思想の中で大変に重要なものです。


それは後世の西洋哲学の源流となり、キリスト教にも影響を与えたとされています。

「イデア」とはざっくりと「物事の理想的(ideal)な姿」をさします。
それが私たちの知覚を超越した「イデア界」にあり、私たちが知る世界の全てはイデアの影(似像)である、というのです。


例えばこの世の「りんご」を私たちは知っています。

しかしそれはイデア界にある「理想としてのりんご(完璧なりんご・りんごの本質)」が落とす仮の姿だというのです。

このように万物の大もと或いは最上層にイデアがあり、それを私たちは見ることも触れることもできない。この考えがイデア論の根幹にあります。
また、物だけでなく、正義や美といった概念にもイデアがあり、「善」のイデアは知性が目指すべき最高のイデアとされています。


さらに、私たちが知る「時間」のイデアこそが、移り変わることのない「永遠」なのです。

プラトン(紀元前427ー紀元前347~古代ギリシア・哲学者)
ソクラテスの弟子。弟子のアリストレスとともにアカデメイアという名で学校を開き、西洋哲学の大きな礎となった。主著「ソクラテスの弁明」「国家」「饗宴」等。


2924.12.9
Planet Earth

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福田尚弘
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