やらないことも決断している

「どうせ無理やって！」

カフェで作業をしていると、
右後ろの女性の二人組の席から聞こえてきた。

地元である関西に戻ってきて感じることは
カフェで話す声量の大きさは
日本の色んなところで住んできたが
関西がずば抜けて大きい。

そのこともあって意識せずとも話の内容が
耳に届いてくる。

簡単に言うと、
年内に5キロ痩せたいと言ったことに
対してのどうせ無理やって！だったようだ。

それを聞いていて、
そうやんなーって言っていて
変われないんだろうなーって
思った時に、これは変われないんじゃなくて
変わらないことを決断したとも
言えるなとふと思った。

変わらないことを決断しておきながら、
そんなことは棚に上げて、
変わらない自分をどこか客観的にみて
やっぱりなって思うのは
自分でも思うところがある。

変われないって被害者ヅラを
しておきながら、加害者は自分という
誰からもお金が取れない茶番を繰り返している。

だけど、変わらないと決断する気持ちもわかる。

今まで時間をかけて積み上げたものを
自分で潰す行為だからだ。

これは自戒も大いに含んでいるが、
常に心の中に留めておきたいが、
僕が尊敬していて目指している人に
もったいないという言葉で諦めた人はいない。

そういう人は、
今までのものを無くすのをもったいないと考える
よりも、もったいないかもと悩んでいる時間や、
よりわくわくすることがあるとわかっていながら
チャレンジしないことをもったいないと考える。

僕はそうありたいと思ったから
会社も辞めた。

しょうがないで片付けずに、
自分で変わらない言い訳をせずに、
人生を進めていきたい。

と文章を書き終えた頃には
既に女性の二人組はお店を出ていた。
さっきまであんなに気になっていた会話は
いつからか聞こえなくなっていた。

ということは聞こえてくるのではなく、
聞くという選択をしていたのかもしれない。

ほなまた。