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燕に注ぐべきは新たな血

「スワローズは世代交代をした。」

果たしてそうだろうか。私には道の途中に見える。進化し続ける限り永遠に道の途中にいる方が遥かに強くなれる。ベテランがいると「いつかこうなるのでは?」というXデーが存在する。そうなると尚更だ。たとえ主力に脂の乗った30代の選手がいても、後継者を考えなければいけない事は多々ある。何故なら右肩下がりは必ず存在するからだ。存在しないならば苦労はしない。だが当然の事、苦労をしている。そしてスワローズにはある傾向がある。

大卒より高卒の方が
レギュラーを勝ち取る率が高い。

声を大にして言いたい。これを変えなければいけない!「即戦力」と言われるドラフト候補が即戦力ではなくなるという暗黙の了解があるのであれば、撤廃も一理あるはず。解説者の中には「スワローズは大卒の方が開花が遅いですね」という声もしばしば耳にする。否定のしようが無い。

だからこそ、ドラフトが重要になる。

今年のドラフト候補はスワローズにとって都合が良い。補強ポイントとなる即戦力投手、右打ちの長打型、二塁手候補と投打の補強が豊作だ。

【投手】
細野晴希(東洋)
下村海翔(青山学院)
常廣羽也斗(青山学院)
武内夏暉(国学院)
草加勝(亜細亜)
尾崎完太(法政)
【内野手】
上田希由翔(明治)
【外野手】
度会隆輝(ENEOS)


即戦力と見て一覧に上記。東京ヤクルトの現在の主な視察リストだ。と言っても上位候補の評価の選手だが。的を射た視察なのは間違いない。投手を片っ端から視察している辺りは右も左も関係無く観ている。こうしてみると左腕は3名だ。視察リストを見る限りでは共通するのは明治神宮球場のマウンドに慣れているかどうか。あとは投手の特徴、スキルを見てスワローズが欲するタイプの投手がどういったタイプか見極めで絞られていく。

巧妙だったのが内外野手のピンポイント視察。明大の上田は三塁手が本職だが二塁手も外野手も可能、実にユーティリティな左の長打型。一方でENEOSの度会隆輝は外野を本職としながら二塁手も可能。左打ちでパンチ力があり高卒から社会人のため大学生より1つ歳下というのも鍵。本職が逆のパターンではあるが山田の後継者候補を昨年に続き積極着手をしているのが感じ取れる。また、村上がもしも渡米する際はと考えると1人で穴埋めにするのではなく長打率の高い選手を束ねていくのが形だろうか。昨年の場合は西村と澤井と北村。このタイプの補強を3年かけて続けていくのが望ましい。

投手が最優先でも・・・
野手がドラフト1位指名か?

初めにも記載した通り、今年は投手が豊作のドラフトだ。ならば野手をドラフト1位指名しても投手はドラフト2位から獲得が出来ると思う。ENEOSの度会や明大の上田や慶応の広瀬をドラフト1位のポケットに入れておくのがバランスの良い補強になると考える。勿論、ドラフトが思い通りに進むとは限らない。保証なんて無い。だが、即戦力を即戦力として獲得し、積極的に起用機会を与えながら育てていく。その積み重ねで塵も積もれば山となり、姿形を変えながら強くなっていくと私は思う。

【あとがき】
本書は読んでいただき、誠にありがとうございました。この先の東京ヤクルトスワローズの命運はドラフト2023〜2025にあると思います。その点も踏まえて「では、どうすべきか」と記載させて頂きました。

世代交代…案外近いですよ。




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