2021年12月の記事一覧
名物写し茶碗 その2
実はこの「一文字呉器」茶碗には、感動秘話
が有ります。昔ヤフオクで良い一文字の写しを
見つけ、愛用していました。
一にまつわる取り合わせで、大活躍しました。
窯印は「雲亭」でした。少し調べましたが不明、
京焼の写し物が、上手い人と思っていました。
その後ヤフオクで売ってしまってから「雲亭」
の印は、本願寺光尊上人からの拝領印と判明!
楽家11代慶入の作だったのです~
楽家の作も「
誕生日の取り合わせ 4
薄茶器と茶碗は、例年より抑えた感じにしました。
茶碗は恩師三田富子先生が、唐津の窯場で
「円相」を描かれた品です。
「割と良く出来たので、貴方に」と仰せで
頂戴しました。今ではこの円の中に、先生の
面影を見る様になってしまいました。
対する薄茶器は18歳の誕生日、購入品です。
あの頃護国寺隣の男子校に通っていた私は、
池袋西武デパートの茶道具売り場に、良く
立ち寄っていました。そ
誕生日の取り合わせ 3
漆器・陶器の他に、私は良く金属製の香合も
使います。季節を問わず使えて、とても便利です。
但し炉の場合、椿の葉を切って敷かねばなりません。
今年の誕生日は「重ね扇形」です。
鶴丸と亀甲が彫られていて、目出度すぎる雰囲気。
元は楊枝入れで、婚礼の引き出物でした。この手の
品物には、実に洒落たものが多く使えます!
今は少し高くなりましたが、昔は安価だったので
一時コレクションしていまし
誕生日の取り合わせ 2
結局迷った挙句、選んだのは「禅機画」の
豊干禅師画賛です。これは思い出深い品です。
京都で勉強中、良く先輩と古書店巡りをしました。
ある店で「ほら大川さんの干支、豊干禅師だね。
虎が可愛いし、禅師の横顔も良いでしょう!」
マクリを手に取って、私に勧めて下さいました。
気に入って即購入、その賛を先輩にお願いしました。
花園大学卒で妙心寺派の僧籍に在る方。年下ですが
尊敬できる先輩でし
茶道具百話 掛け分け
釉薬が二つ掛けられていて、半分づつになっている
ものを「掛け分け」と言います。これは主に茶碗に
多いのですが、稀に水指・建水・そうそう花入れにも!
掛け分けは二つの相対する事象を、表現するのに役立ち
ます。今年・来年、入学・卒業、風炉・炉、などなど、
移り目変わり目に使うと、効きます。
これも恩師三田富子先生から、教えて頂いたうれしい
道具の使い方です。何か一つ「掛け分け」の茶道具を