誕生日の取り合わせ
毎年炉開き・初風炉・点て初め式に次いで
力の入るのが、誕生日の取り合わせです。
還暦を過ぎたあたりから、今迄敬遠していた
鶴亀・松竹梅・などが使える様になりました。
余りにも「クサイ」と考えていましたが、素直に
受け入れています。
寄付きだけは40年以上同じ短冊です。
恩師三田先生の師、鈴木宗保先生の筆です。
先生は四代の家元に仕えられた、流儀の重鎮。
東都を代表する茶人でした。お生まれが12月
13日。
短冊は誕生日前にと題されて「夕茜明日の茶を挽く
うすの音」私が15日の生まれなので、恩師が
「貴男が持つのに相応しい」と下さいました。
肝心の軸はお目出度い物より、やはり堅い言葉に
目が行きます。「万里一条鉄」「直心是道場」など、
未だ迷っています。
12日に古稀を祝った茶会をしたばかりなので、
余計に道具選びが難しいのです。好例のうれしい悩みに
今日は一日、浸れるでしょう!