Amathi

春から初期研修医

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最近の記事

プリクラと社会性

およそ1年ほど前に、ダウ90000の演劇公演「また点滅に戻るだけ」を配信で見た。 それまで名前こそ知っているもののどんな内容の作品を世に送り出しているか知らなかったので、興味本位でチケットを買ってみた。 内容はさておき、自分と同世代の人達ならではの小ネタが要所要所でふんだんに散りばめられておりその度にクスッと笑える、はずだった。 いかんせん全体を通してピンと来なかったのだ。 そもそも舞台がゲームセンターで、プリクラを巡って軽快なやり取りが繰り広げられるのだが、自分の場合中学校

    • REST IN PEACE.

      自分の人生は、諦めという土台のもと成り立っていると感じることがある。 例えば幼少期はたくさん夢を見ていたように思う。パイロットになりたい、ウルトラマンになりたい、挙げ句の果てにはハム太郎になりたいみたいな常人には訳の分からないことも口にしていたらしい(当の自分は全く記憶にないが母親にしょっちゅう言われるのできっと正しいのだろう)。 当然どれも叶えられぬと諦めて今に至るわけで、大小問わず築27年の諦めのコンクリートの上でスクラップ&ビルドを繰り返しながら仕事やプライベートの日々

      • 境界線

        ある日の昼下がり。 海が見える公園の近くのベンチにひとり腰掛け、ぼんやりと海や空を眺めていた。 360°見渡しても曇天でしかない空。 お世辞にも美しいとは言えない海。 ともに理想とかけ離れていながらも、水平線の向こうでは境界が曖昧と化してあたかも繋がっているように映った。 社会人になって1か月が経とうとする現在、自身の仕事とプライベートも、あの日の空と海のように双方が侵食し合い区別がつきづらくなりつつある。 職場での失敗や反省も、元々あまり得意でない集団行動も、なるべく勤務

        • 社会人1年目

          年齢を重ねるにつれて、「初めて」に対するハードルがますます高くなっているように感じる。 10代の頃までは否が応でも数年おきに環境が変わり、その度に人間関係や勉強や部活動など初めましての出来事が矢継ぎ早に降りかかる。だが成人し生活のルーティーンが確立されれば敢えて冒険する必要はなく、自身のコンフォートゾーンの中で生活を繰り返すだけで何ら問題ない。すると自ずと初めてに対する心理的抵抗が強まるのだろう。 2024年4月。齢26にして私は実家を離れ就職した。 初日の入職式が8:30

        プリクラと社会性

          【医学生向け】ギフトカードをゲットできるサービス4選

          医師になると医療情報サイトなどでポイ活ができたり、医学生でも医学科6年生や既卒生が医師国家試験受験後に自己採点結果を入力することで各種ギフトカードを交換できるサービスがあったりします。 一方で国試を控えていない医学生でもアンケートに答えるだけでギフトカードが貰えたり、ギフトカードと交換できるポイントを貯めることができたりするサービスがあります。今回は実際に筆者自身が使用していたサービスを4つご紹介します。 (内容は全て2024年3月時点のものです。最新情報は各種サイトよりご確

          【医学生向け】ギフトカードをゲットできるサービス4選

          社会人0年目

          自分は今、「大学6年生」というより「社会人0年目」として日常を生きているように感じる。 この感覚は、例えば小学6年生の時に中学0年生、あるいは高校3年生の時に大学0年生と自覚したことはないことから、ある種自身の現在地を象徴するものだと思われる。 それは同い年の友人達の大半が就職しているのもあるだろうが、何よりも実習が始まったことが一番の理由だろう。資格がないため業務ではないしむろん給料は発生しないが、無事卒業して資格を手にし働き始めたところで環境が激変するわけではないので、今

          社会人0年目