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「教育とアドラーの矛盾」教育者がぶつかるであろう問題

こんにちは!Urakoです!

私の好きな著書の中にアドラー著「嫌われる勇気」がある。皆さんも一度は聞いたことがあると思う。
この本は他人とどう付き合っていけば良いかについて心理学の視点から述べられている。(一読を強くおすすめする)

この中で最も重要と思われる、他人との付き合いを楽にするアクションがある。それが、「他人を変えることをしない」だ。

私もこの考えには大賛成だ。人はそれぞれ違うバックグラウンドを持ち、それ故、思考も価値観も違うのだから。人を変えようとすることは愚行と言えるだろう。

海外の諺で「You can take the hose to the water but you can't make him drink.」というのがある。意味は、「馬を水辺に連れて行く事ができても、水を飲ませることはできない」だ。

要するに、私達人間に当てはめると、アドバイスはできるがそれを取り込んでアクションを起こすかは相手次第ということだ。

あなたも経験があるのではないだろうか?絶対に最善の手段を親切に伝えているにもかかわらず、何故か相手はそれをやらない状況を。正直に言うと私は高校生の頃にこういう状況に遭遇した時少しイライラし無駄なストレスを感じていた。

人は変えられないを前提に他人と付き合うとこのような無駄なストレスを感じることも減る。

まとめると、アドラー曰く、まず人は変えられない前提で他人と関わる。そして、アドバイスはしてもその後の相手の行動には何も反応しないのが利口であると言うことだ。

しかし、問題はこのマインドセットでは教育の現場で矛盾が起きることだ。

教育とは調べると「教えて知能をつけること。人の心身両面にわたって、またある技能について、その才能を伸ばすために教えること。」と出てくる。

教育者は、人の心身両面にわたって才能を伸ばすために教え、また結果を求められる。言い換えれば”生徒が以前からの変化・向上すること”を求められている。

つまり、教育とは人を変えることと言えるのではないだろうか。

ここで矛盾が生じてしまうのだ。

特に熱心な教育者はこの矛盾に激しくぶつかりストレスを感じていることだろう。

熱心でない人のほうが楽に生きられるし、学校の先生の場合給料も変わらないのだからおかしな話である。

ただ、国の発展、人類の発展には教育は不可欠である。ストレスを感じながらも熱心に教育に取り組んでいる方々にはほんとに感謝しかありません。

私はまだ力不足ですが、少しでも将来この状況を改善していきたいと考えてます。


~Urako~

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