裏方プロジェクトの目指すもの
こんにちわ、裏方プロジェクトの松内です。
前回の記事では、裏方プロジェクトの概要について書きました。
第二回目の本日は、このプロジェクトを立ち上げた経緯と目的についてお話したいと思います。
プロジェクトの概要はこちら
コロナウィルスの影響を受け始めた1月
コロナウィルスの影響がイベント業界に影を落とし始めたのは、2020年1月中頃でした。
恐らく観光業界の皆さまと同じく一番早く影響を受けた業界だと思います。
1月の段階では、正体不明のウィルスの存在が明らかになったものの、まだどの程度広がりを見せるかわからない状況で、イベントの現場においては、マスクの着用、手洗い慣行アナウンスなどをしながら、開催していたものも多く、すぐに全てのイベントは中止にはなりませんでした。
ただその時期我が社では、香港で開催されるイベントを手掛けており、海外渡航の制限が厳しくなったことも受けて、1月の時点でイベントの開催中止が決定されました。
これが我が社にとっての、コロナウィルスの影響による最初の中止案件となりました。
そして皆さまもご存知のように、2月に入ると、日本国内での感染も騒がれるようになり、大規模イベントが軒並み中止になっていきました。
「あのイベントは大丈夫」、「まだ開催日まで先でしょ」、そういった考えはことごとくひっくり返され、当然のことながら、次第に社会全体に自粛ムードも漂ってきました。
それでもイベント業界にとっては、「オリンピック開催」という希望がまだ残っていました。
まさかのオリンピック・パラリンピックの延期
スポーツと深く関わりのあるイベント業界にとって、オリンピック、パラリンピックの延期は大変な損失でした。
IOCが決めている事前の盛り上げ施策、トーチリレー、開閉会式、競技運営、ボランティア、インフラ整備、そして各スポンサーによるイベント等々、恐らく東京では足らず日本中のイベント会社が、オリンピックという名のもとの受注を受けていたと言っていいほど、深い関連性があったと思います。
早いところでは、リオオリンピック開催前から数年掛けて準備を行い。人員だけでなく、社運を賭けた多大な設備投資を行っていました。
その仕事が、無くなってしまいました。
そして発令された「緊急事態宣言」
緊急事態宣言後もリモートワークをしながら、夏、秋以降のイベントの提案、オンラインやSNSを活用した事業の提案や実施など、イベントとは違った形にはなりますが、やれる仕事を続けてきました。
恐らく、他のイベントプロダクションの方々もそうだと思います。
しかしながら、今現在でもイベントの中止・延期の連絡は後を絶たない状況は続いています。
この先、イベントはずっと出来ないのか。イベント業界に未来はないのか。もうイベントは無くなってしまうのではないか、とまで考えました。
しかしながら、いまのこの状況は、どの業界に限らずとも社会全体に変化が求められています。
世界中、日本中が変革を問われる今、
我々イベント業界のやれることは何か。
そんな時に考えついたのが、この「裏方プロジェクト」です。
裏方プロジェクトの目的とは
普段、お客様には見えない場所でイベントを支えるのがイベント会社の仕事です。
表には出ない小さな業務から、高い専門性を持った業務まで、幅広いスキルを使い、裏方としてイベントを支えています。
そのスキルと経験を活かし、いつもとは違う働き方、忙しさで困っている人たちを助けたい。
そんな思いから始めたプロジェクトなのです。
このプロジェクトの目的は二つあります。
一つは、イベント業界の仕事を無くさないこと。
前の記事で書いた通り、数年前に比べてイベント業界の仕事の社会的な認知度も上がり、若い世代の人たちがこの業界を目指し、この状況下においても夢を持って働く人たちがいます。
その人たちが活躍できる場を維持すること。
イベントには力があります。
人が集まり、一緒に何かを共有できる。
オンラインで出来ることも沢山ありますが、イベント業界の仕事とそのポテンシャル知ってもらい、この仕事の存在意義を維持する。
もう一つは、イベントを実施すること。
我々はイベント屋です。
みんなが集まり、みんなが笑顔になれる環境を、安全安心に過ごせる場を作るプロフェッショナルです。
このプロジェクトの収益の一部を活用して、コロナウィルスの影響により通常の生活に支障が出てしまった方たちの為に何かしらイベントを開催したいと思っています。
プロジェクトは動き出したばかりですので、まだ何のイベントをするかは決まっていません。
これから新しい仲間や協力の輪が広がるなかで、様々な人たちの意見も集約しながら、方向性を探っていきたいと思います。
次回からは、実際にこのプロジェクトで依頼出来る仕事内容についてご紹介していきたいと思います。
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