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7月5日(木)甘ったるいアイスラテと忘れられない日

帰りに寄った『Coffee Today』で頼んだアイスラテは、「シュガー?」と聞かれて反射的に「yes.」と答えたらほぼシロップを飲んでるみたいで、コーヒーの味なんてほとんどしなかった。

フードメニューもありゃしないし、隣でおじさんたちのグループがビール瓶を持ち込んで宴会をしている。コーヒーショップなのに、だ。

こりゃ外れを引いてしまったなと帰る準備をしていたら、宴会グループのおじさんのひとりに話しかけられてしまった。こういう時の会話は大抵「where are you from?」から始まる。

「Japan.」

私がそう答えると、彼は「日本の歌を教えてくれ」と言った。少し警戒しているのもあり、とっさに思いつかずまごついていると、畳み掛けるように「宇多田ヒカルは知っている」と言ってくる。

そういえば前も宇多田ヒカルが好きだという人に会った。相当、有名なんだな。だが彼も、宇多田ヒカルの曲で知っているのは『First Love』だけだった。

そういうことだったら、宇多田ヒカルの新曲でも教えようかな。私は『初恋』をYoutubeで検索してあげた。「What is it mean?」と彼が聞く。

「......ああ、これも『First love』って意味なんだ、日本語で。」かなりテンパりながらしどろもどろで説明をした。きちんと伝わっているだろうか、なんて混乱していると、こんな話はただのアイスブレイクに過ぎなかったのか「Facebookはやっているか?」という。

「やってるよ。」

カンボジア人は、1日の多くの時間をFacebookに費やす。少し面倒なことになったなと思いつつ、悪い人ではなさそうだしFacebookくらいならいいかと、友達になることにした。この後、メッセンジャーが頻繁に来ることになるんだろうけど。

しばらく話を聞いてると、彼はこのコーヒーショップよりもずっと南西の方に住んでいて、バイクを売っているらしい。ホンダ、スズキ、としきりに言っていて、だから日本は好きなんだ、ということだった。今日は、このコーヒーショップが友達の店だから、閉店後も友人同士で宴会をしているという。

私も一緒に飲まないかとかなり食い下がられたけど、明日も仕事だからと言って断った。

こういうとき、断ることに変わりはないけれど上手くかわせない自分に落ち込む。もう少しあと腐れなく、逃げるようにではなくて、颯爽と立ち去ることはできないものだろうか。



。。。という、カンボジア流のナンパに遭ったかもしれない、というお話でした。

▽Twitterやってます〜〜〜〜▽

(文中のカンボジア人は、正しくはタイ出身のカンボジア人、でした)

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