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「世界よ、この才能にそろそろ気付け」


才能なんて、大それたものは
あるなんて到底言えないし

まわりを見渡せば
自分より優れたものを紡ぐ人たちが
たくさんいる

好きだと言ってくれる人が1人居てくれたら
それはとても幸せで嬉しいことだと思うのは本当で

自分の紡いだものが誰かに好きだと
言ってもらえるその事実がまず凄いことだと
思うのも本当


だけど、好きでやっているからいいの、
とは割り切れない思いがあるのも本当で

もし人は皆それぞれ何かの才能を持つ生き物であるならば
その才能を開花させたいと思うし
それが自分の思うものへの才能であればいいなとも思う


そんな夢戯言を思い描きながら登る道は果てしなくて
別に頂上まで登らなくたっていいんじゃないって

ここまででも十分綺麗な景色は見てきたし
ここから滑り降りるのも楽しそうじゃないかって
滑り降りて、また程よい高さまで登って滑り降りて
そうやって楽しく仲間と遊ぶのもいいんじゃないって
何度も思う

息切れして、登った先に何があるかも分からないのに
登りつづけることに意味はあるのかって
登りきるまでに命絶えるかもしれないのにって
何度も思う

休憩所の暖に幸せを感じて
また寒い冷たい山道に戻るのが億劫だなって
このままここでぬくぬく暮らすのもいいじゃないかって
何度も思う


そんな時、いつだって奮い立たせてくれるのは
君の心からの言葉、君の温かな愛

この声に応えたいと思う
この声に奮い立たされる自分がいる
まだ漲る思いがここにあることに気付かされる
景色を見せたいと思う
君と一緒に、見たいと思う


励まされる、元気になる、
なんてふんわりしたものじゃないの
奮い立たされる、一歩足が勝手に進んでしまうような
エネルギーがある、力になる

君がいなければ、きっと
とうにこの山を降りていただろう

ありがとうって、もちろん心から思うし
心を込めてその都度言うけど
だけど、とっておきはとっておくよ
お互い大事なものほどとっておきがちだしね

いつか抱きしめて言えたらいいな
とっておきの、





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