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青春の創造力が爆発!「高校生のため起業講座」ビジネスプラン発表会

先日「ゲーミフィケーションでアイデア出し」の講義をさせていただいた青少年館「高校生のため起業講座」ですが・・・
本日は講座の最終日ということで、高校生たちが考えたビジネスプランの発表会が開催され、シビックテックウラシマも審査員の1人として参加させていただきました。
高校生たちのビジネスプランを当日の様子とともにご報告いたします。


結構ガチな内容の「高校生のため起業講座」

まずは、改めて「高校生のため起業講座」について、おさらいです。
この「高校生のため起業講座」は、浦安市の青少年館が、明海大学経済学部の協力のもと、講義とグループ活動を通して、起業において最も重要な「ビジネスプランづくりの基本」を学習する講座です。
具体的には、起業するための基礎的な知識やビジネスアイデアの出し方などを学び、起業経験ある方のお話しを聴いた上で、実際のビジネスプランづくりを進め、最後にみんなの前でビジネスプランを発表する。というものです。
全4回の講義に、全体のコーディネーターとして明海大学の先生がガッチリと付き添ってくれて、結構ガチな内容で、中身の濃い講座となっています。

シビックテックウラシマでは、アイデアの出し方のパートで、「ゲーミフィケーションでアイデア出し」の講義をさせていただいたところです。

ビジネスプランづくりの舞台裏

これまで高校生たちは、身近な生活の中での課題や困り事をもとに、ビジネスプランの種を見つけて、その課題に関する行政の統計データやネット上のさまざまな情報を収集しました。
その後、フレームワークにもとに、ChatGPT等のAIを活用しながら、ビジネスプランを練ってきました。決して、AIの出した提案を鵜呑みにせず、自分の考えやオリジナリティも加えて、グループでの議論も重ね、プランの具体化を進めてきました。
また、プランニングと合わせて、発表会に向け、プレゼンのストーリーやプレゼン方法も学んできました。

このような取組みの結果、今回発表のあったビジネスプランのうち、2つの渾身のプランをご紹介いたします。

国民の2人に1人は睡眠障害に悩まさせている?!睡眠障害解決アプリ

「部活や勉強で疲れて、ついつい電気を付けたまま寝落ちしてしまう」
「スマホゲームやSNSに夢中になり、気が付いたら夜中になっている」
「朝、全然起きれない」
など、高校生にとって「睡眠」に関する課題は多いです。
調べみてところ、「50%」つまり「国民の2人1人」は睡眠障害に悩まさせているとのこと。
この問題を解決すべく、「スマートウォッチ」から収集した生活や睡眠に関するデータをもとに、AIが睡眠状況や睡眠の阻害要因などを分析するだけでなく、そのデータを睡眠の専門家に提供してアドバイスをいただくサービスも付与したアプリを開発して、サービス展開するビジネスプランです。
発表の中には、具体的なサービス料金や浦安市の人口にもとづくサービスターゲットの分析などの説明もありました。

【審査員からのご意見や感想】
・身近な問題から、データにもとづく論理的なストーリーが分かりやすかった。
・浦安市の題材としてターゲットの明確化や料金設定がよかった。
・サービス普及のためのアイデアとして、スマートウォッチの配付や睡眠ポイント等のアイデアはどうか。
・高齢者等のデジタル弱者に対するサポート体制等も集客率向上には必要ではないか。

メタバース空間に学校をづくる~学校に通えない問題の解決へ~

「さまざまな理由で学校に通えない、不登校になってしまう生徒がいる」
「風邪やケガで学校に通えないときもある」
「大きな災害時に学校に通えない状況に陥るときもある」
こういった「学校に通えない」問題を解決するために、メタバース空間に学校をつくり、時間と場所に捉われない自由な教育の機会を提供するビジネスプランです。
発表の中には、浦安市の人口構造をもとにターゲットを数値的に割り出し、サービス料金を設定したこと、また一般的な塾の入会費や学費等を比較対象として、サービス料金の妥当性等の説明がありました。

【審査員からのご意見や感想】
・教育現場での喫緊の課題を対象としたビジネスフランで実現性が高い
・「教育×ICT」という テーマ選定やメタバースへの着想がよかった
・発表のストーリーが体系化されていて、わかりやすかった
・俗にいうオンライン授業との差別化があると良い
・メタバース空間ならではの教育コンテンツが提案できれば
・デバイスやネット環境のない方への対応やサポートもあると良い

「今」について、考えるきっかけづくり

今回シビックテックウラシマでは、縁があって「高校生たちの起業講座」に関わらせていただきました。

日頃何気なく過ごしている、何気なくスルーしてしまっている生活の中での「おや?!」「あれ?!」「ん?!」という出来事が、ビジネスアイデアの種になることを、高校生たちから、改めて学ぶことができました。
また、全4回という短い時間の中で、データやAIを活用して、思考やプランを論理的かつ体系的に組み立てていくという手法は、高校生はもとより、我々大人でも重要なスキルであると感じました。

この講座を受講いただいた高校生たちが、この講座で学んだこと、経験したことをもとに、今後さらに成長して、活躍してくれることを願っています。

今回、このような機会を与えてくれた明海大学の先生、青少年館の職員の方に感謝を申し上げ、報告レポートを締めたいと思います。

追伸)起業講座の一期生たちが、とんでもないことになっている件

この発表会に、昨年度この起業講座を受けた一期生が遊びに来てくれましたが、その一期生たちが、とんでもないことになっていました。
詳細は、次回のnoteでご紹介いたします。



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