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高校生のための起業講座で、ゲーミフィケーションでアイデア出し

浦安市青少年館主催、明海大学経済学部協力で開催された「高校生のための起業講座」において、「まちの課題とビジネスアイデア」をテーマに、まちなか発想ゲームメイキットを活用したゲーミフィケーションのワークショップを開催しました。


起業経験者からの熱いメッセージ

ワークショップの最初は、実際に起業・独立した方のお話しを聴くということで、浦安市青年会議所の方から、起業のきっかけや苦労話、起業のメリット・デメリット、起業するために必要なことなどのお話しをいただきました。
・「頑張った分が、自分に返ってくる」はメリットであるが、一方「頑張らないと結果が出ない」というデメリット、現実がある。だから、常に勉強をし続け、お客さんや取引先から信用を得ることは大事である。
・1人で何でもできると思わず、相談できる仲間づくりが大切である。そのためには、人に対する感謝の気持ちを忘れないこと。
など、経験にもとづく熱いメッセージを高校生たちに語っていただきました。

高校生が考える日々の生活の課題

ビジネスアイデア考察のプロセスの第一段階として「課題抽出」をしました。
まずは、朝起床時、通学時、学校にいるとき、家でくつろいでいるときなど、日々の生活の中で困っていること、不満に思っていることをグループワークにて、整理をしました。
・朝、着替えや朝食の時間が足らない
・夜、時間を忘れ、読書やスマホをしていて、夜中になってしまう
・部活などで疲れて、気が付くと部屋の電気をつけたまま、寝入ってしまう
・電車やバスが混んでいる、また乗り継ぎが悪い
などの高校生らしい生活上の課題が挙げられました。
意外にも、「学校のプリント、本や漫画が多いため、部屋の収納スペースが足らない」という意見が、多かったです。

浦安のまちの課題を探ってみた

次は少し視点を変えて、浦安のまちの課題を高校生たちと考えみました。
学生たちに先がけ、ウラシマメンバーが、それぞれか考える浦安の課題を発表しました。
1人目のメンバーは、浦安の成り立ち、人口分布、まちづくり、交通インフラなどの視点から、浦安のまちの課題を発表。また、もう1人のメンバーからは、自身の地域活動の経験から、コミニュティの視点でまちの課題を発表しました。

メンバー2人の発表、また市ホームページやウラシマが作成した浦安に関するデジタルマップを見ながら、高校生たちか浦安のまちの課題を考えました。
・中、高校生の遊ぶ場所が少ない
・まちで若い人に会うケースが少ない、若い人の居場所がないのではないか
・ボールが使える公園が少ない
・オンラインやフレックスなどの教育の多様化に対応していない
・不登校や学校に行けないときの対応が乏しい
など、高校生らしい課題が挙げられました。
また、
・バスの本数が少ない、バスが通っていない地区がある
・自治会のお祭りなど、高齢者ばかりで、若い人が参加していない
などの市全体の課題も挙がりました。

まちの資源×テクノロジー=まちの課題を解決

後半は、これまで挙げた「日々の生活の中での課題」「浦安のまちの課題」に対し、その解決案を「まちなか発想ゲームメイキット」というゲームを使って、みんなで考えました。
使用したカードは
「まちの声カード」:高校生たちが挙げた課題
「まちの資源カード」:どのまちにもあるまちの資源や施設など
「まちの魅力カード」:今回は、最新技術や最新サービスとしました

詳細については、下記のオンラインメイキットをご覧ください

選択したカードをもとに、「まちの課題」を「まちの資源」×「テクノロジー&サービス」で、解決アイデアを考え、各自順番に発表しました。
高校生らしい斬新かつユニークな解決アイデアがたくさん出ました。

一例として
【まちの課題】電車・バスの本数が少なくて困っています!
【まちの資源】「大型ショッピングモール」と「コンビニ」
【まちの魅力】SNSなどのコミュニケーションサービス
【解決アイデア】 ウォーキングマイレージをショッピングモールやコンビニ で導入し、SNSを活用して周知する。これにより歩く人が増えて、バスの混雑緩和につなげる。

【まちの課題】体調が悪い等に授業が受けられなくて困っています!
【まちの資源】「ローカルテレビ」と「 歩行者天国」
【まちの魅力】位置置情報サービス(GPS)
【解決アイデア】 ローカルテレビで各学年・各クラスの授業が放映されており、自宅や学校の位置情報を活用して、それがマップ上で可視化されている。ローカルテレビ授業を受けた翌日は、ご褒美で学校まで歩行者天国となる。

他の各カードの組み合わせと解決アイデアは、下図のとおりです。

ビジネスのタネに気が付くか、気が付かないか 

「アイデアとは、既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」
アメリカ実業家ジェームズ・W・ヤングの言葉です。
既存の要素の組み合わせ、掛け合わせにより、新しいアイデアが生まれるということですが、今回は、「まちの資源」と「テクノロジー&サービス」という掛け合わせで「まちの課題」の解決アイデアを考えました。

ビジネスのタネは、実はあらゆるところに落ちている、散りばめられているそうです。そのタネに気が付くか、気付かず見過ごすのか。その違いなのかもしれません。
日々の生活の中で、現状に満足せず、今や常識を疑う姿勢を常に持つことで、タネを見つけることができるのでしょう。

なお、この「高校生のための起業講座」は、2月25日午後に、各自が考えたビジネスプランの発表会があるそうです。
どんなビジネスプランが飛び足すのか、今から楽しみです。

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