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3×3×3/ゆらゆら帝国 嘘感想

ジャケット怖

アルバム名とジャケットから妖しげな雰囲気を醸し出しているこの作品。よく見りゃバンド名も妖しげ。
日本国内で独立国家を築いてしまったようです。
アルバム名の3×3×3というのはお金のない小学生がお母さんにこの作品をねだるときにパッと見て「あら、算数の良い教材かしら」と勘違いさせて買わせるためのものでしょうか。
親にとって子供が3×3×3の計算ができれば将来安泰に思うものですしね。

ジャケットも昔コロコロコミックの広告で見たワタナベ式記憶術とかいう謎の能力開発系の脳に電気ビリビリの怖いイラストを連想させますし。

しかるにこの作品は、勉強ママの子供を賢くさせたい欲を逆手にとり、子供を独立帝国に誘うカルト作品ということでしょうか。恐ろしい。

果たして曲目はどういったものが並んでいるのでしょうか。 

曲目です。

1.わかってほしい 
公安が独立国家ゆらゆら帝国に突撃した際に発した弁明といいますか、彼らの主張を収めたのがこの一曲目。タイトルの通りなぜ彼らが新しい国を作るにいたったかが赤裸々に語られていますがいかんせんマイクも何もなく叫んでいて野次も多く飛んでいる例の三島スタイルでの録音なので言葉が聞き取りづらいところはありますが魂は伝播する名曲。

2.昆虫ロック
一曲目で聞き取りづらいということを指摘されてふて腐れた結果、より聞き取りづらい昆虫世界でのみ聞こえるくらいの小音で録音されたのがこの曲。市販の音楽プレイヤーでは音量をMAXにしてもそれこそモスキート音のようになんか鳴ってなくは無いかな?くらいにしか感じられない。この曲がラジオでかかったときに多くのリスナーが無音と勘違いして放送事故だと話題になったのは有名。

3.ユラユラウゴク
海藻についての曲。お笑いコンビのテツアンドトモが世に提示した「昆布が海の中でダシが出ないのなんでだろう?」という難題に真正面から挑んだ意欲作。

4.ドックンドール
タイトルはロックンロールの誤表記。初回盤のみこのタイトルが付いているのでファンの間ではプレミアが付いている。

5.発光体
先日日本上空で確認され話題になった火球についての曲。20年以上前からすでにこの出来事を予見していたかのような歌詞が話題を呼んだ。
よく聞くと歌詞の一部が「平成の次は令和」と言っているように聞こえるとか。恐るべし。

6.つきぬけた
バンドメンバーがトンネル工事のバイトをしていた時のことを歌った曲。平成のよいとまけと言われ工事員の苦労やトンネルが完成した時の歓喜を実際の工事現場の音をサンプリングして表現した。幾重にも重ねられたドリルとギターの音が聴くものの耳と心をつきぬけていく。

7.アイツのテーマ
特定の人間を指してるわけではないのに何故かイメージ喚起されるアイツ。同じ人間はいないはずなのにアイツはみんなの近くに必ずいる。
そんなアイツについての曲。もしかしたらアイツにとってのアイツは自分かもしれないと考えはじめたらゲシュタルト崩壊おこすので14才以下は親と一緒じゃなきゃ聴いてはダメだよ。

8.3×3×3
表題曲。この曲を聴き終えたときにこのタイトルの意味がわかる。とてもシンプルな理由というかこの曲27分あるんですね。3×3×3って27でしょう?電卓で計算したのであってると思います。暗算できない私の将来は安泰では無い。

9.タートルトーク
夢の国のアレでは無い。浦島太郎に出てくる亀の話です。結果おとぎ話なので夢の国感出てしまっていますがアレでは無い。タートルというわりにBPMは早く曲も2分で終わるパンクチューン。前の曲が27分かかるのでそのしわ寄せがきているのかも。

10.EVIL CAR
直訳で悪魔の車。昨今問題になっている煽り運転について彼らからの強烈なメッセージ。
ジャケットの車を見てもらうと分かると思うが右ハンドル、つまり国産車を描いている彼らは車が大好きなのだ。日本で車離れが叫ばれていることについても深く言及しているこの曲を安全に楽しくみんながドライブを楽しんでいる車中で流れている未来を願う。

11.パーティーはやらない
いよいよこのソーシャルディスタンス社会の到来を予見していたとしか思えない曲。
何故か外出を控え密になることを避けている今の世の中を捉えているこの作品は20年も前のものであることは驚愕せざるを得ない。
いつか煌びやかなパーティー会場で着飾った男女がこのパーティーはやらないを歌っている光景が当たり前になっていることを願う。

はい。全曲感想書きました。嘘の。

自分でも途中で何やってんだろうと思いながら書き進めましたが書き終えて思ったことは
嘘つくの辛い
ということです。何しろ人様が精魂込めて作った作品にテキトーこいてるのが自分で腹立ってきました。これファンの方見たら怒りますよ。

そういえば以前好きなブルースの作品をレビューしている雑誌社の方が本人らの言ってもいないクソ寒い創作文をさも本人たちの宣言かのように載っけていて気持ち悪いなと思ったことがあります。
それとは違うであってくれ!ファニーであれ!

ぶっちゃけこの作品は普通に昔から好きなのでなまじ知ってるからテキトーつききれないと言いますかどうしても曲のイメージに多少引っ張られて難しかったです。
何故自分で自分の首をずっと絞めて重たい十字架を背負っているのかわかりませんが今度は普通にこの作品について書いてこうかなと思います。 
まずそっちが最初で良かったんじゃないの?
やり始めのやつは変なことしがちだよなと自己反省しつつ

それではー。

聴きましたー。こちらもよろしければー。↑

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