見出し画像

Sgt. Pepper's Lonley Hearts Club Band / THE BEATLES 嘘感想

すっごい密

何故か人と距離を保つ生活をしている昨今ではおよそ考えられない人数での集合写真。
ジャケットが密ならアルバムタイトルも密。

サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンドと読みます。長。
どっちがバンド名でどっちがタイトルか分からなくなりそうだが実はどちらもバンド名。
両バンドのコラボ盤になっています。

写っている内のビートルズのメンバー4人以外がサージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ ・クラブ・バンドのメンバーです。長。多。

このアルバムは写っている人の配置が少しずつ入れ替わっているジャケット違いが多く存在しその組み合わせは天文学的数字。全て集めたマニアは自分の顔写真をビートルズ事務所に送るとこのジャケットに写っている全ての人の顔を自分にしてもらえる特別盤がもらえるとのこと。ある種のロンリーハーツを体現できます。

とりあえずこのホルン1、トランペット1、ユーフォニウム1、クラリネット1、ボーカル67人の計71人からなる新時代のバンド編成がどのような音を鳴らすのか聴いてみましょう。

曲目です

1.SGT. PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND
長。またでたよこの文字列。この名前はサージェント(以下略)のメンバー全員の名前の頭文字をとってつけられたものなのでまさに彼らを表す文字列ということでこのように主張激しめに隙あらば登場する。 長い名前の通り曲も50分を超える超大作。レコードの時代、片面にこの時間を収録するためになんと直径90センチのレコードが作られた。セットできるプレイヤーが無いので車のタイヤにセットし走ってる時の回転を利用してでしか聴く方法は無かった。

2.WITH A LITTLE HELP FROM MY FRIENDS
ここからB面。67人のボーカルが一斉に一つの歌詞ををそれぞれの母国語で歌っているために初めて聴いた時のストレスは相当なもの。
聖徳太子が一斉に話す10人の声を聞き分けたという逸話を参考にこの曲はレコーディングされたため最初は10人で歌おうと提案されたが前述のように主張激しめのメンバーばかりのため聞く耳持たれず全員で歌うことになったのは皮肉である。

3.LUCY IN THE SKY WITH DIAMONDS
タイトルのウィズ ダイアモンズから想像できるようにここで新たにダイアモンズというバンドがこのアルバムに参加する。サージェントのメンバーが呼んだのだ。ビートルズとサージェントは中学の同級生なのだがサージェントとダイアモンズは高校の友達なのでビートルズとはお互い変な感じになる。お互い演奏が上手くいかなくても遠慮し合って中々言えないためミステイクがそのまま録音されている。

4.GETTING BETTER
ビートルズとダイアモンズが変な感じになってる間にヒマなサージェントのメンバーらによる録音。ボーカルが67人は多いと気づき始めた一部メンバーによるストライキによりこの曲のボーカルは64人。2曲目に比べ中音域が薄く感じるのはそのせいか。

5.FIXING A HOLE
狭い録音ブースに計98人(ビートルズ4人、サージェント67、ダイアモンズ27人)がひしめき合った結果床に大穴が空いたときの音を録音したもの。その際ブース内には95人が居て、穴に落ちながらも演奏を辞めないパッションが聴くものの心を震わす。この際録音したのはストライキを起こしてブースから離れていたサージェントの3人によるもの。
この事件は英国の算数の問題文によく使われている。

6.SHE'S LEAVING HOME
サージェントには女性メンバーも多く在籍しているのだがその中には家出をして流れ着いたものも数名いる。そんな彼女らがロックンロールスターになっていく過程を歌った日本でいうところの矢沢氏の成り上がりのようなもの。

7.BEING FOR THE BENEFIT OF MR.KITE!
最後にミスター来て!と言っていることから急な用事を呼びつけられている様子。8月に入った今の季節急に呼びつけられる事柄といえば黒光のGがでてしまったのだろうか。ビートルズといえど虫は苦手なようだ。

8.WTTHIN YOU WTTHOUT YOU
これまで目立たなかったクラリネットによるソロ曲。人がひしめくブース内に置きっぱなしにしていたため破損したのかドとレとミの音が出ない。ならない音を口笛でカバーする奏法は後のクラシック界にも影響を与えた。

9.WHEN PM SIXTY-FOUR
ストライキを起こされたサージェントのメンバー64人がストライキ返しをして脱退したためできた曲。延々とその64人の悪口が歌われるこの曲はラップの元祖ともいわれている。

10.LOVELY RITA
辞めたメンバーの中にいたリタという女性に向けてダイアモンズが歌った曲。ビートルズからしたらもう共通の知人が居なくなってしまったため早く帰って欲しいのだがダイアモンズも収録曲が足りないだろうという配慮によって演奏したものなので強く言えずそのまま収録されたもの。この曲を収録したあたりでダイアモンズが勝手にビートルズん家の冷蔵庫を開けて飲み物飲んだりし始めたのでビートルズは嫌がったらしい。

11.GOOD MORNING GOOD MORNING
元々はビートルズ目覚まし時計に使われた楽曲。セットした時間になるとグッドモーニングの歌声でおこされる。セットした時間帯により歌うメンバーが変わる。アルバム版では4つの目覚まし時計を一斉に鳴らして4人の混声でグッドモーニングと歌っているようにしている。

12.SGT. PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND (Reprise)
隙あらばねじ込んでくるヤツらが帰ってきた。
主張激しめの彼らサージェントは辞めて戻ってきたことでチヤホヤしてもらえると思っていたのだがこの時にはダイアモンズとビートルズが険悪なムードだったためそれどころでは無かったらしい。場を和ませようと演奏し始めたがまた50分も演奏されては堪らないとのことで30秒サイズにまとめられている。

13.A DAY IN THE LIFE
最後の曲。このアルバムにとってもダイアモンズにとっても。何故ならビートルズん家を溜まり場にし始めたのを見兼ねたビートルズの親がダイアモンズの親に抗議したためバンド活動を辞めさせられたからだ。手向にビートルズ、サージェント、ストライキしたサージェントメンバーがダイアモンズのバックコーラスとしてボイスパーカッションで参加している。口によるオーケストラのような重奏は圧巻。

以上。

また嘘をついてしまいました。

しかもまた既知のアルバムで。聴いたことのない作品を最初に妄想して聴くという話だったはずなのに。 まぁそこは良しとしましょう。私は自分に甘いので。
ただ既知のバンドではファーストアルバムから取り上げたかったのですがどうしてもこのアルバムでふざけたかったのです。
それは冒頭の密ですを言いたかったから。
我慢できないのです。自分に甘いから。

後別に全曲分書く必要も無いなと思いましたがそれもまぁ徐々に良きように。

なんやかんやと言ってますが

それではー。

聴きましたー。こちらもよろしければー。↑

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?