なつくとは絆を結ぶこと
6月29日は「星の王子さまの日」なのだそう。
星の王子さま、といえば有名なあのフレーズ。
「いちばんたいせつなことは、目に見えない。」
王子さまにキツネが言うセリフである。
様々な場面で取り上げられることの多いこのフレーズだが、改めて読み返してみると、まるで現代の私たちにやさしく語りかけてくるかのようで、いつもハッとさせられる。
ネット社会。沢山の情報が行き交い、溢れかえっている世の中では、つい目の前の事だけをいつも見てしまいがちだ。それによって、物事の核心であったり言葉の持つ本当の意味を理解する前に、表側だけ見たひとたちが騒ぎ立てることも少なくない。すぐに炎上する昨今。自由を求めすぎるあまり、その自由はどんどん失われていくのではないのだろうか…
たいせつなことは、目に見えない。
この言葉はより現代人に重要なことを教えてくれる気がしている。
「星の王子さま」の中で、わたしが好きなフレーズがもうひとつある。
王子さまの前に現れたキツネに、王子さまが「ぼくと遊ぼう」と声をかけるとキツネは「きみとは遊べない、なついていないから」と答える。
「なつく」という言葉に疑問をもった王子さまが、キツネにその意味を問うシーンである。
なつく=絆を結ぶ
わたしにはこの発想がなかった。
たしかに、なつくという言葉は日常でも多く使われているし、珍しい言葉でもないけれど、なつくことを絆を結ぶことだと解釈したことはなかった。でも言われてみれば。絆がなければなつかないよなぁ、人でも、動物でも。
最近この物語を読みかえした時に、このフレーズが頭に残り、すぐさまスマホのメモ帳に書き残した。絆が結ばれなければ、お互いに不安感や不信感が残る、その先に「なつき」がうまれることはないだろう。
そしてキツネは改めて王子さまに伝える。
絆を結んだ以上、 "私は知らない" では済まされない。何があっても、自分にも責任をもつこと。
やっぱり最近は、ネットも普及しているせいか自分が関係していても何かある度に我関せず!というような態度をとる人も多く見かける。でもそれじゃダメなんだよね。やっぱり、人と関わった以上は責任を持たないと…
大人になって読み返してみると、様々な気づきを得られる物語だなと感じる。
小さな王子さまはいろんな星に行き、いろんな人や動物と出会い、様々なことを学んでいく。
そんな王子さまの旅を読むと、改めて、自分の生き方を見つめ直したくなるような、そんな思いになった。
皆さんにも是非改めて読んで欲しい1冊である。
さいごに、作中にあるもうひとつの王子さまのセリフを添えて、今日のnoteを終わろうと思う。
(最近余裕ないなあ…っていうすべての人たちへ。)
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