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free の CAD を好んで使う

3D-CAD の FreeCAD が文字通り 「free の CAD」 なのでタイトル図にしました。

私は中小企業の技術屋の端くれながら、比較的広めの技術範囲を担当してきたつもりです。作図についてはレポート・レベルも含め、加工屋さんにお願いする時に使う図面やデータと言えば以下のようなCADとツール使っています。

1.回路図(BSch) → 回路図、ネットリスト、部品表(の具)
2.アートワーク(CALUS PCB)→ COMPファイル
3.2D-CAD(鍋CAD)
4.3D-CAD(FreeCAD)
5.Spyder3 & Python3.x (Raspberry Pi , Linux アプリ)
6.MPLAB X & XC8 (PIC ファーム)
7.ブロック図、タイミング図、フローチャート、部品表、他レポート(LibreOffice)

これらは、全てフリーでも使えるものばかりです。

一線を退く

中小企業と言えども、いつまでも実務者として第一線に居る訳には行きません。所謂管理職としてプロジェクトを束ねる役割を期待されますし、何よりも若い人を育てる責任があります。

自ら半田付けしてたりしたら「息抜きなの? 君の報酬でそんなことされたら困るな~誰かにやって貰えないの?」と社長に言われます。(昔話です。)

勿論、射出成型品を設計するメカ屋さんには高価なCADを準備し、ソフトウェアの開発環境にもそれなりに投資させてもらって(自分より)若い人にやってもらいます。

それでも、たまには自分で作図したい。3D-CADは複数の専任者が使っているけど自分でもアイディアを形にしたい。でも業務としてやって貰う程のことでもない。ソフトウェアも(趣味でも良いから)書き続けたい。

たとえツールは幼稚であったとしても(最近のフリーソフトは優秀ですが)実際にやってみた者とそうでない管理職では、担当者に対する説明や相手の話を理解する能力が違うと思う。
だから、あれもやってみたい、これもやってみたい。
実務の邪魔にならない範囲で聞いてみたり、独学したり、結局の所やってみないと分からない。

そもそも管理職に専念して退職を迎えて組織を離れたら、自分に何が残るのか?(退職した中小企業の技術屋なんて人脈も当てに出来ない。)

そんな訳で、40歳を超えた頃からフリーのツールを使い始めました。いろいろ調べた結果なのか、世の中が変わってきたのか、結構使えるツールがあるなと思います。

最初は無料でも、個人の趣味レベルでは投資回収出来そうもない価格に変わる製品もありますが、めげずにフリーを探して使います。
「鍋CAD」などは、投資回収が見込めるようになったら有償版にして恩返ししたいと思いながらも、今だ実現しておりません。(御免なさい)

フリーのCADが励みです

転職して、今は一担当者ですが、ある意味気楽で、それなりに楽しみながら自社製品とプロセス開発の仕事に関わっています。

note との出会いもあって、今はフリーのCADに励まされながら夢を広げることが出来そうです。

有難いことです。


出来ればサポート頂けると、嬉しいです。 新しい基板や造形品を作る資金等に使いたいと思います。