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文章の書き方を習ったら書きたくなくなった

私は文章の書き方なんて一度も習った事がないし、完全に自己流でnoteも書いている。ですから、文法も滅茶苦茶で誤字脱字もあまり気にせずに本能で書いていました。私の存在そのものが魅力的なので、このままの文章でもいいのかなと思ったのですが、どうせ取り組むのであれば正しいやり方も知っておこうと思い、『新しい文章力の教室』という本を買いました。

ナタリーの編集長が出している本で、「完読される文章」というのを軸にしており、厳格なルールの元に記事が構成されていて、こういうものがプロの文章の作り方なのかと感心しました。文末の重複の避け方とか、文法の基礎的なルールが、無勉強な私としては参考になりましたね。
いわゆる推敲と呼ばれる、表記なんかを手直しする作業に時間を割いて、ミスのないようにしていく。そういう細かい作業は、こういったnoteやブログと違う、プロ的な文章なのでしょうね。

この本、良い本だと思うんですけど、読んだときに、こう思っちゃうんですよね。ルールを厳格に守って書くのつまんなさそ~、って。
全く文章が書けない人としては参考になるのかもしれないですけど、自分の文章をより良い物にしようと思って手にした人には苦痛を強いる内容だと思うんですよね。何せ今まで間違ってたことを直していかなきゃならない訳ですから。
簡単に言ってしまうと書き手のエゴを捨てる、これがナタリー式であると思うんです。章の間にあるコラムにも「肩入れと批評はしない。批評はユーザーの仕事だから。」と書かれています。一次ソースとしてSNS上で拡散されるような文章を書くのを心がけているそうです。書き手の個性は細部に宿るというのがポリシーみたいでした。

みんなが書きたい文章って実は作家的であったり、批評的な文章であって、それって本当に一部の才能のある人だけがお金を貰って書けるものであって、多くのアマチュアで溢れているんですよね。その中で突出したものがない限りは、もう無理な訳で。
私も、多少なりとも自分の文章に自信がある方だったのですが、この本を読んでから書くのが苦痛になってきた。何となくのんびり書くことを続けてたら「はいどうぞ」って席が与えられて、席に座れるかもなんて、心の隅っこで思ってたんですけど、そんな訳がなくて、自分より優れた奴らの席を奪い取らなければならかったんだって。

それでも、noteってやっぱり適当でいいと思いますよ。メディアによって書くルールが違うってだけですからね。noteは軽いから良いと思います。
今年は文章力向上にも精進します♪


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