【マネジメント】は愚直に考えるものでありスキルではない
今思い返すと僕が組織を動かす最初の経験は小学生の時だ。週末になると10~20人を集めて水風船をしたり、海に遊びにいったり、当て鬼をした。
誰が参加するのか、予算はどれくらいにするか、一日のタイムスケジュールはどうするか、綿密な計画の元運営をしていた。
好きでやっていたことではあるが、いつしか遊びの計画大臣のような立ち回りになっていた。━━━いや、それは言い過ぎか、「面倒くさい計画はあいつに任せておけ」くらいだったかもしれない。笑
それから中学、高校、大学と遊びの種類や範囲は変われどやることは同じ、みんなが楽しめる最大公約数が何かを考えて、綿密な計画を立てるだけだ。
大学では遊びだけではなく、チームを作って就活支援と採用のコンサルティングを行っていた。まあいわゆる学生団体ってやつ。最大で10人ほどのチームになった。
でもしかしなんと、最終的に残ったのは5人だった。半分だ。当時みんな自分の就活があったので単純に時間を割けなくなったというのもあるだろう━━━実際に辞める理由としてそう聞いている
でも僕自身はもっと上手くやれたんじゃないか、みんなに最後まで残ってもらえたんじゃないか、と今でもふと思うことがある。
初めて公式にチームを立ち上げて活動していたからこそ、メンバーが抜けていくのはすごく寂しかったし、やりきれなく思うこともあった。
そんなこんながあり、私も就職をし、今ではECベンチャーの関西支社長として36名のメンバと仕事をしている。
良くも悪くも様々なマネジメントをしてきた今、改めてマネジメントで大切にしていることはなんぞや?というのを書いてみたのが本稿の趣旨である。
世にある「こうしたらうまくいく!」みたいなマネジメント理論みたいのは僕は正直ないと思っている━━━胡散臭いとも僕は思っている━━━が、大事だなと痛感するポイントはいくつかある。
マネジメント=管理という意味合いでは確かに科学的な方法や正解があるだろう。
でも僕は人と人とのコミュニケーションだと思うので、愚直なまでに考えるのが結局のところ最大効果を生むを思っている。
それを今日は話したい。
遊びであれ仕事であれどんなチームであれ、通じる本当に味噌の部分だけ話すので多くの人に関係すると思う。それでは始めよう。
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①とりあえず話を聞け
至極当たり前に聞こえるかもしれないが、実際できているリーダーが一体どれくらいいるか?と思うと相当少ないと思う。
僕自身誰かに知識を話したりアドバイスをするのが好きな方で、体感、自分が話そうと思ったことの9割カットして丁度いいくらいだと思っている。
メンバーが話終わるまで口を挟まない、ひと段落したら一言だけ気になったことなどを質問する。もし自分も関心のある内容であれば感想を添えてもいいだろう。
ただ間違ってもメンバーと同じ分量で話さないこと。リーダーが話すと気を遣ってメンバはもう話せなくなる、リーダーの話に割いることのできるメンバは少ないからだ。
リーダーの有難いお言葉━━━それは大概本当に役立つことなんだけども━━━は案外求められていない。
そんなものは垂れ流さなくていい。聞かれた時だけ気の利いたことを話せばいい。
後輩想いの人ほど自分が失敗したことや上手くいったことを伝授して沢山伝えてしまう傾向がある。それはもうやめよう。おおよそメンバはうんざりしている。
「ああ話したいな」と思った時に聞くことに徹するのはきついこともあるかもしれない。お話好きなら尚そうだろう━━━よくわかるぞ同志よ!
でもぐっと堪えて、笑顔で、本当に相手の話に興味を持って、自分の知識を蓄えるぞ、くらいに思って話を聞こう。ただそれだけだ。
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②相手のすべてをトレースしよう
生きとし生けるもの一分一秒何かを感じたり、考えたり、それを元に行動をしている。
ということはその都度何かを感じているはずだ。仕事が上手くいってなくて落ち込んでいるかもしれないし、明日休みなのでテンションが上がっているかもしれない、他メンバの些細な一言が気になって仕事が手についていないかもしれない。
それを言動や行動から読み取ってインプットしておく必要がある。まさしく自分と対峙している時はなおさらだ。
自分の発言に対してメンバがどう感じているか様々なシグナルから読み取る癖付けをしよう。
どこまでいっても相手の立場になりきるのは難しい。どうしても自分の主観━━━自分だったらこう感じるな━━━が入ってしまう。それをなるべく排除して、
そのメンバのパーソナリティや状況から推察するに、、という客観的なトレースができるとよい。
そのためには①であげたように話をよく聞いてパーソナリティを知っておく必要があることは自明だろう。
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③お願いをするようにしよう
リーダーになるとやはり背中をみられるし、かっこよくないといけない、みたいな勝手な観念が自分の中にできる。大学の時に僕はまさしくその状態だった。
でもそのプライドのせいで、
自分でなんでもかんでもやることになり、余裕がなくなりメンバのことがわからなくなり、そして任せれない状態に行き着くという負のスパイラル
に入ってしまう。
また、任せること自体が重要なのでその難度は全く問わない。重要なのはそれがやらなければならないタスクで、折角なのであなたに任せたいというニュアンスが伝わることである。
多くのメンバはリーダから何かを任せられることをいやだとは思わない。むしろできることをうれしいと思うだろう━━━でなければもう既にメンバはリーダーに愛想を尽かしている
その結果、そのタスクを通してリーダーとメンバの間で信頼関係が積み上がり、相談のしやすい関係━━━双方間で報連相ができる━━━をつくることができる。
リーダから「いつでも相談してね」と言っても多くのメンバは相談できない、遠慮してしまうからだ。
そこで先にリーダーの方からお願いをすることで心理的ハードルを上げることができる。
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以上、どうだっただろうか。確かに!と思う節も、なんだそんなことか、と思う節もあっただろう。
大切なのはそれがなぜ重要で、本当に自分ができてるか、である。知っているかどうかはどうでもいい。
ぜひこれをみたリーダー諸君は改めて自分のマネジメントスタイルを見直してほしい、メンバー諸君はリーダーとはこういうことを考えているんだと認識し、ぜひサポートしてあげてほしい。
━━━FIN
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