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【会話の基本】質問が上手になるには


オープン・クエスチョンとクローズド・クエスチョン

質問には、オープン・クエスチョンと
クローズド・クエスチョンがあることをご存知でしょうか?

簡単に説明すると、
オープンクエスチョンとは、相手が答える範囲に制約を設けず、自由に答えてもらうような質問の仕方です。
こちらは、相手にたくさんしゃべってもらいたい時に有効です。
例えば、
「お休みの日はどのように過ごしていらっしゃいますか?」などです。

対して、クローズド・クエスチョンは、
相手が「はい、いいえ」の二者択一や「AorBorC」の三者択一などで答えられるような、回答範囲を狭く限定した質問の仕方です。
こちらは、相手の考えや事実を明確にしたい場面などで有効です。
例えば、
「お仕事は、SEをされているんですよね?」などがこちらにあたります。

お見合いの場でも、こうした質問のやりとりでお互いを知っていくわけですが、
質問する側も回答する側も、ある程度のコミュニケーションスキルが必要になってきます。
逆に言うと、コミュニケーションスキルが高ければ、お見合いがうまくいく確率もぐっと上がるはずです。

インタビューに必要な質問スキル

アナウンサー時代、色々な方にインタビューをしてきましたが、
インタビューは
「順序」「質問の仕方」「相槌」が重要な要素になります。
最初に「これを聞くぞ」という項目を順序立てて用意しておくんです。

そして、相手の回答に合わせて、随時追加の質問をぶちこんでいく。
インタビューも会話なので、相手が答えてくれたら相槌などの反応をする。
時間制限がある場合は、そこも意識して質問をしていく。
すると、おのずと
オープンQとクローズドQをうまく組み合わせていくことになるのです。

オープン・クエスチョンの連打は危険!

ちなみに、オープン・クエスチョンをしまくると、どうなると思いますか?
お見合いをイメージして見てみましょう。

A:お休みの日は、何をしているんですか?
B:そうですね~ジムで運動したりすることが多いですね。
A:そうですか。では、今まで旅行した中で一番良かったところはどこですか?
B:沖縄が好きなんですよ~よく行きます。
A:へぇ~。次に、映画だとどんなものが好きですか?
B:映画はあまり観ないんですよ…


きっとBさんはこう思うはずです。
”何だこれ?面接か?記者会見か?”と。
きっとストレスを感じることでしょう。

オープン・クエスチョンは、
一つ一つ答えを考えなくてはならない質問なので
連打されると相手は疲れてしまいます。

しかも、せっかく考えて答えているのに、ロクな反応せずに別な質問に移られてしまうんですから、ストレス以外の何物でもありません。
おまけに、質問の順序も一貫性がまったくありません。

Aさんは、相手の答えに対してしっかり相槌を打って会話を広げていかないといけないんです。
例えばこんな感じです。

A:お休みの日は、何をしているんですか?
B:そうですね~ジムで運動したりすることが多いですね。
A:そうなんですね~。ジムだと筋トレがメインですか?
 私もジム時々行くのですが、筋トレきついので、走るのばかりなんです。
B:走るのも楽しいですよね~筋トレは最初きついけど、日課になるとやめられないんですよ。
A:へぇ~。私も本当は筋肉付けたいから日課にしたいんですけど、なかなか続かなくて。
B:じゃあ、良かったら今度一緒にジム行きませんか?筋トレ楽しくなるようにアドバイスしますよ。


共通の話題が見つかれば一つのネタだけででこれだけ話せて、
デートの流れにまで持っていけるはずなのです。

クローズド・クエスチョンの連打も危険

では、クローズド・クエスチョンなら
あまり深く考えずに答えられるので上手く行くかというと、
そうでもありません。

A:お仕事ってどんなことをされてるんですか?
B:SEです。
A:忙しいんですか?
B:そうですねぇ。
A:ご出身はどちらですか?
B:埼玉県です。Aさんはどちらですか?
A:香川県です。

こっちはこっちで、会話が盛り上がらないのが分かります。
Bさんはきっと質問攻めされてる印象を持ち、
Aさんの頭の中はきっと”次何を聞こう”しかないと思います。
これは盛り上がらない。
お互い帰りたくなるやつです。

これも、お互い会話のキャッチボールを意識しないといけません。
では、Bさんも質問返ししてみよう!ということで、やってみます。

A:お仕事ってどんなことをされてるんですか?
B:SEです。Aさんは何をされてるんですか?
A:私は、普通の事務です。
B:事務ですか。

キャッチボールをしようとして頑張って質問しても、
職業を聞いてこんな風になることもあるのではないでしょうか?
SEも事務も、それ以上膨らましようがない一般的な職業だから仕方ないじゃん!!と言われるかもしれませんが、そうじゃないんです!!

こちらについては、長くなるのでまた次回解説します。






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