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チームの価値基準 メンバーの賛同を得る

チームの一体感を作るために価値基準に対してメンバーの賛同を得ることが必須です。今日は賛同の得方について考えてみたいと思います。前回の重複になりますが、チームの価値基準とは、そのチームにとっての理想や正誤、望ましいものを設定したものです。業務中は個人の価値基準ではなく、チームの価値基準で行動してもらうことでチームの一体感が高まります。

お手上げの状態

以下の状態の時には賛同を得ることは難しいです。
まだそこに至れる状態ではないので、まずは現在の課題に対して向き合いましょう
・リーダーが信頼を得ていない
・チームレベル1以下
・価値基準が会社の理念と一貫性がない
・価値基準の作成にチームメンバーが参加していない
・出来上がった価値基準がMustになっていてWantではない

賛同獲得プロセス

①価値基準の明文化
②1対1での説明
③理解してもらったうえでのアウトプット
④リマインドさせる仕組みづくり
⑤面談:メンバーとリーダーの相互情報交換。疑問の回収

①価値基準の明文化
Wantになっている状態であることが前提です。価値基準をテキストや図で整理し資料化します。この目的は4点です。
・伝える側が毎回同様の情報を伝達できるようにする
・メンバーが見返せる
・解釈がずれた場合のよりどころを用意する
・新しいメンバーが参加してもすぐにチームが大事にしていることを伝えられる
わたしの事業部では「バイブル」という名称の冊子になっています。

②1対1での説明
何度も同じ説明をするのは非効率なので、まとめて説明したいと思うかもしれませんが、ここは必ず1対1で説明をします。複数人の説明はNGです
・繰り返し説明することでリーダー自身が理解を深める
・聞いているふりを防ぐ。聞いているつもりを防ぐ。自分事化させる
・聞き手がわからないことをすぐ聞ける環境を用意する。
 ⇒複数人の場だと質問できないことが多いためです。
大変なのですが、ここをしっかり行うと予期せぬ質問を受けたり、メンバーの意外な一面が見られるなど、リーダー自身が手ごたえを実感することができます。

③理解してもらったうえでのアウトプット
価値基準を理解してもらったら、それを行動や成果物などに反映してもらいます。自分の基準ではなくチームの基準で行動する演習を行うステージです。

④リマインドさせるための仕組みづくり
人は忘れます。価値基準の内容について意識する環境を作ります。
・繰り返し伝える
・誰でも見える場所に掲示する
・評価項目の中に入れ込む
・定期的にアウトプットの評価を行う
個人ではなく、チームとして生み出した成果物やプロセスを定期的に評価し発表するのはかなり効果があります。チームの価値基準を理解してくれている第3者の評価だとなおよしです

⑤面談
これも1対1で行います。価値基準をもとに取り組んでみた結果の疑問や自己評価を回収し、リーダーの意見も伝える双方向の情報交換を行います。最初は短い期間で1か月で行い、その後は3カ月、6か月と期間を延ばします。ただし最長で6か月です。疑問や認識差が長く放置されるとマイナスの影響が出るためです。

一巡したらミーティングを開いてチームメンバーで価値基準の見直しを行い、ブラッシュアップを行います。その後は同様のサイクルを回します。

この手法はインナーブランディングで使用した手法です。部署、タスクチーム、部活などどんな集団でも活用できると思います。ポイントは、理解してもらうために一切手を抜かないことです。価値基準の理解は「1か0」の世界です。賛同されるかされないか。確実に理解してもらえる手法、環境を整えます

次回はチームの情報伝達について考えたいと思います。

※週2回、火、金に投稿していく予定です。Twitter連動しています。
https://twitter.com/uomatsu2

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