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恋愛と年齢

何度かnoteにも書いているけれど、朝ドラ「半分、青い。」を見ている。最終回まで、残すところあと1週間。早いなあ。

ヒロインの鈴女(すずめ)と幼馴染の律。長い間のもやもや期を経て、今週、関係性に進展が見られた。……ような、なかったことになったような、まあ結局ぼんやりしているままなのだけれど、鈴女曰く「ここに来たかったような、ずっとここにいたような」ところにたどり着いた。

ドラマの中のふたりは39歳らしい。アラフォーだ。役者が若く、かつ美男美女ゆえに、恋愛シーンもロマンチックできれいなものに映る。

「でも、実際にはアラフォーのおじさんとおばさんだよ?」という書き込みを多々見た。「自分の身に置き換えてみたら吐き気がした」というものも。わざわざ置き換える必要があったのかは、ここではおいておく。

まあ、わからなくはない。そもそも、役者でもモデルでもアイドルでもない一般市民のラブシーンに、見た目の美しさを必要とするのが間違いだ。わざわざ誰かに見せるためにキスシーンを披露する一般市民(中年)は、さすがにいなかろうと思う。たぶん。

ドラマのシーンをそういう意味で考えたとしても、あの場はふたりきりだったわけだし、ふたりとも独身だ。そこに年齢は関係ないだろう。アラフォーだって恋をするのだ。いや、アラフィフだろうが、アラカンだろうが。

今は平均寿命も長い。介護施設で恋が芽生えることだってあると聞く。別に誰かに迷惑をかけるわけでもないのなら、何歳であっても恋愛は気持ち悪くないと思いたい。

……と好き勝手に書きながら思ったのだけれど、他人の恋愛している姿なんて、決して気持ちいいものばかりでもないだろう。他人だけじゃない、自分自身のもだ。冷静に客観視してしまったら穴に入りたくなるくらいには、歯の浮いたセリフとか、頭に花畑が広がってしまった行動を取っているのでは。自分たちの世界に酔ってしまって、芝居がかった言動をとってしまった覚えは、誰にだって大なり小なりあるのではないだろうか。

ある意味でおバカになってしまうことが、恋なのかもなあ、なんて思う。そして、そこに年齢は、やっぱり関係ない。


中高年の恋に「いい歳して」と言う人を時折見るけれど、恋をすること自体は、何ら気持ち悪くなんてない。むしろ、いくつになっても誰かを好きになれるのは、素敵なことではないかと思う。だって、恋ってしんどいじゃん。しんどくなるのに、懲りずに恋するなんて素敵じゃん。いや、これは完全なる主観だけれど。

年齢で何かを区切ってしまうことは、自分の首を締めることにならないかなあとも思う。歳を重ねたからこそできる対応、ならわかるけれど、歳を重ねたからナシとするのは、なんだか寂しいことだよなあ。


逆に、子どもに「恋なんて早い」と言うのも考えものだよなあと思う。そこまで言わなかったとしても、「子どもの恋心レベルだし」と子どもに言うのだって良くないな、と。実際に親が言っているのを聞いたことがあるのだけれどね。(言われたのはわたしでないにしろ)

何歳であっても、真剣に人を好きになれる人はいる。そりゃ、大人から見たら淡いそのときだけの気持ちかもしれないけれど、本人は真剣そのものかもしれないのだ。外野に何かを言われたくはないよなあ。少なくとも、恋をしていた頃のわたしは言われたくなかった。


年齢と恋愛は、やっぱり関係ない。

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