【初心者必読!】広告運用の危険なミス5選
こんばんは、神宮寺です。
今日は、まだ広告運用の仕事に慣れていない人向けに「よくあるミス」についてまとめていこうと思います。
広告運用とミスは常に隣り合わせです。
ミスしない人はいないですが、致命的なミスは回避したいところです。
特に初心者の方は、どこにどんなミスが潜んでいるのか分からなくて怖いと思いますので、今日はよくある危険なミスを5つ紹介していこうと思います!
①日予算設定漏れ
これは深刻なダメージを負ってしまう可能性の高いミスです。
日予算を設定しないということは、限界まで広告が配信され、その配信費用が全て請求されるという状態です。
入札単価やCTRにもよりますが、媒体によっては1,000万円を1日で消化することも全然可能です。そして、その消化してしまった1,000万円はもちろん媒体社に支払わなければなりません。
少し極端な例を出してしまいましたが、日予算を設定し忘れたものの月予算や通算予算を設定していれば、最悪その予算で配信は止まります。それでも、月や通算で考えていた予算を1日で使い切ってしまうことは大問題です。(成果がめちゃくちゃ合っていれば別ですが)
特に運用を始めたばかりの人は、日予算設定に漏れがないか、絶対に確認するようにしましょう。
あと、予算の「0」が一つ多くないか(桁が間違ってないか)も必ず確認しましょう。
入札戦略によっては、設定された日予算を使い切るように入札が自動でなされてしまうこともあるので、要注意です。
▼対処法
✅配信開始前のチェック項目を用意し、「日予算設定確認」という項目を入れておきましょう。
✅上記チェック項目の中でも特に重要なものについては、上長など第三者に確認をしてもらいましょう。
▼point
✅チェック項目は多くなりすぎないようにしましょう。
→多すぎると逆にチェックしなくなります。ガチでやばいやつだけに精査するようにしましょう。
②ターゲティング設定ミス
これは気付きにくい厄介なミスです。
「設定したと思っていたらできていなかった」というヒューマンエラーで起きるものです。
例えば、「リタゲ_LP訪問_30日」という広告グループがあったとします。
グループ名から「30日以内にLPに訪問したユーザーに対して広告を配信しているんだな」と誰もが思います。
しかし、実際のところはオーディエンス設定がきちんとできていなくて、ただのブロード配信になっていた、というのがターゲティングの設定ミス(漏れ)です。
このミスには大きく2つの難点があります。
(1)気付きにくい
実はこれ意外とたくさん起きてると思うのですが、起きていても気付きにくいのがポイントです。
一度設定したターゲティング設定を何度も確認することって少ないですよね。
新しいターゲティングを始める時は新規で広告グループを作りますし、成果がよくなかったターゲティングは広告グループを停止するだけで終わりです。
つまり、広告グループ名だけを見て全員が「30日以内のLP訪問者」へ配信されていると思い込んでしまっている状態ですね。
(誰にも気付かれずに闇に葬られたミスは数多くあると思っています。)
(2)検証のミスリードにつながる
実際はブロード配信だったのに、30日LP訪問者へのリタゲだと勘違いしてしまった場合、「検証の結果、30日LP訪問者へのリタゲは効果がなかった。」と結論付けられてしまうことになります。
これは広告運用においてはかなりのダメージがあります。
もしかしたら有効だったかもしれないターゲティングを検証もせずに放棄してしまうことになるからです。
きちんと検証ができていない中で次のプランを考えていくことになるので、今後の戦略も大きく狂わせてしまう可能性もあります。
▼対処法
✅開始前に意図したターゲティングが設定されているかを必ず確認する。
✅開始後に数値に異常がないかを必ず確認する。
✅成果が悪い時や数値がおかしい時に逐一設定におかしな点がないか確認する。
▼point
✅CPC/CPM/CTR/CVRにきちんと着目すると気付けるようになる
→上記の「リタゲだと思ったらブロードだった」という例の場合、想定のCPCよりも圧倒的に安かったり、CTRもやたら低かったり、少なからず違和感があるはずです。
CPAだけでなく様々な指標に着目しておくことで、早期にミスに気付く確率が上がります。違和感を感じたらすぐに設定を確認するようにしましょう。
③入稿URLのパラメーター間違い
よくあるミスの代表格です。
大半のケースで、入稿するURLにはGoogle Analyticsやアドエビスなどの計測用パラメーターをつけます。
(媒体タグでの計測は、複数媒体間で重複カウントされてしまいますし、ITPなどで漏れたりもするので、正しい成果を計測するために計測ツールで数値を取得するケースがほとんどです。)
計測ツールでのCV数を正としているケースが多いので、タグでの計測がうまくいっていなくても最悪計測ツールで計測できていれば問題ないですが、入稿URLをミスってしまうと計測ツールでの計測ができなくなってしまうので問題になります。
パラメーターは、「&」や「?」などを1文字間違えるだけでもうまく作動しなくなってしまうので、細心の注意が必要です。パラメーターのミスによって、計測不備だけでなくWebページが表示されなくなってしまうケースもあり、広告費が完全に無駄になってしまうのでさらに大問題です。
正しいURLで入稿されているか、めんどくさいですが必ず確認を怠らないようにしましょう。(※油断して確認をサボったときにちょうどミスってたりします。)
▼対処法
✅配信をする前にパラメーターを付与したURLをクリックしてみて、クリック数が正しく計測されているかを計測ツール側でチェックする
✅きちんとウェブページが表示するかをチェックする
✅理想はオペレーションスキルの専門の人を採用し、パラメーター付与や入稿作業をやってもらう→その後、自分でダブルチェック(ミスの大半は多忙な運用者が自分自身で入稿しているケース)
▼point
✅ミスするかしないかは自分自身との戦い
→パッと見で正しいか正しくないかの判断がつきにくい分、実際のところチェックは非常にめんどくさいです。しかし、ミスってた時のダメージはかなり大きいので、めんどくささに負けずに「念の為」チェックする気持ちを持ち続けられるかが、勝負の分かれ目です。
④期間限定クリエイティブの停止漏れ
期間限定のキャンペーンなどは消費者の関心を引きやすいので、よく広告に使われます。
広告運用者は、キャンペーン期間が終わったらそのクリエイティブ(広告)を停止する必要があるのですが、この「停止漏れ」もよくあるミスの常連です。
キャンペーンが1つだけならたぶん漏れることはないはずですが、「3つのキャンペーンが同時に動いていて、それぞれ終了日も違う。さらに、配信している媒体も5つあって…」みたいな感じになると混乱してきて、うっかりミスをしてしまったりします。
期間の終了しているキャンペーンの広告を出すのは、もちろんお金の無駄になってしまいますし、ユーザーから問い合わせがあったりするとトラブルの元になったりします。
さらに、広告の管理がきちんとできていないことが明るみになるため、他代理店からのリプレイス提案のきっかけになったりもします。
このミスはわりと運用者によって特徴が出るところで、ミスる人は何度もミスるし、ミスらない人は全然ミスらなかったりします。
「成果を出す」ということとともに「ミスらない」というのも運用者の信頼感につながる部分なので、しっかり対応できるようにしていきたいですね。
▼対処法
✅停止作業をするタイミングをカレンダーできちんと押さえておく
✅停止確認をしてもらうために他の人(上長)のカレンダーも押さえる
✅広告名に停止日(20210808など)を入れておくルールにし、フィルター機能を使って一括で停止できるように工夫しておく
▼point
✅目視は信用しないこと
→ バナーにどんな内容が書かれているかを全て暗記することは不可能です。「これは止めないといけないバナーだな」と目視で判断して停止作業をしているといつか必ずミスると断言できます。(そしてなにより非効率です)
対処法にも記載の通り、広告名などをルール化することで機械的に判断できるようにしておくことで、作業が格段に楽になりますし、他の人に作業をお願いする際もかなりスムーズになります。「どうすればミスが起こらないように管理ができるか?」を考えることも実はかなり重要なスキルだと思います。
⑤ キャンペーン終了日設定ミス
最後は少し地味なミスを紹介します。
キャンペーンや広告グループで終了日を設定する項目があったりしますが、それによって意図せず突然広告が停止してしまうことがあります。
媒体によっては必ず終了日を設定しないといけないものがあり、「とりあえず3ヶ月後にしておくか」みたいな感じで設定しておくと、3ヶ月後に知らぬ間に広告が停止してしまったりします。
最悪のケースは、その終了日がたまたま年末年始などの長期休暇中だった場合です。
長期休暇で管理画面を数日見てなくて、久しぶりに見てみると「なんで止まっているんだ…」みたいなことになったりします。
広告が停止してしまう=機会損失 となり、大事故に発展してしまうケースもあるので、地味ですが気をつけておいた方がいいと思います。
▼対処法
✅終了日はできるだけ先にしておく
→めんどくさいですが、私は2030年とかにするようにしています。
✅終了日は必ず平日にしておく
→平日なら万一停止されていてもすぐに気付くことができるので安心です。
▼point
✅些細なことでもちゃんと考える
→「止まってたら再開させればいいや」ではなく、「止まってしまったらどういうことが起こるか?(どんなリスクがあるか?)」をきちんと考えて、未然にトラブルを防ぐ工夫をすることが大切です。
まとめ
①日予算設定漏れ
②ターゲティング設定ミス
③入稿URLのパラメーター間違い
④期間限定クリエイティブの停止漏れ
⑤キャンペーン終了日設定ミス
運用者はミスとの戦いです。
「ミスをしない」のはもちろんのこと、「ミスを防ぐための時間を短縮する」のも非常に重要です。
良い成果を出すためにやるべきことは膨大にあります。
ミスをしないための確認に時間を使い過ぎてしまうと良い成果を出すことはできません。
大事なのは、「ミスを全て防ぐことはできない」という認識を持つことです。
「絶対にやってはいけないミス」と「やってしまっても大丈夫なミス」に分けて、前者に集中してケアをすることで効率的なミス防止ができるようになります。
ちなみに今日の内容は、「絶対にやってはいけないミス」に分類されます。
対処法も書いておりますので、ぜひミスらないように注意していってください!
※ちなみに私もミスることはあります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
それでは!
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