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媒体の見極め術

こんばんは、神宮寺です。

今日は媒体の見極め術について、持論をまとめたいと思います。

広告代理店にいたときに、約6年間媒体社様(既存・新規ともに)との向き合いをガッツリやっておりました。

世の中には、たくさんの媒体があります。すべての媒体を全力で試せたら最高なのですが、試すにしても時間とお金がかかるので、戦略として正しいとは言えません。
実施する前にある程度自社にフィットしそうな媒体を選定して、戦略的に試していくことが重要だと思います。

というわけで今日は、私の持論にはなりますが、媒体を見極める際に意識していたポイントをまとめていきたいと思います

ポイントは大きく以下4つです。

①ユーザー数
②審査基準
③独自性
④人柄

順に解説していきたいと思います。

①ユーザー数

当然ながら、その媒体でアプローチすることができるユーザー数はまず第一に考えます。
主要媒体のユーザー数は以前のnoteで一覧をまとめたりもしていますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

目安としては、1,000万MAUを基準としていました。
これは広告代理店としての視点にはなりますが、
広告代理店は、マージンでお金を稼いでいるため、売上額が大きくならないと自分たちが稼働した分の人件費をカバーできません。
つまり、大量の案件を保有している中で、できるだけ効率よく成果を合わせられる媒体を優先する必要性がありました。

もう少しわかりやすく言うと、
ユーザー数が少なくて、どう頑張っても月100万円くらいしか配信が出せない媒体であれば、
月1,000万円使っているFacebook広告の予算を1,100万円にするほうが圧倒的に効率的です。
会社として、Facebook広告を極めることに時間を使ったほうが全体の売上げアップにつながります。
よって、月100万円しか配信できない媒体の優先度は下がってしまいます。

こうした視点から、MAUは意識せざるを得なかったですが、例外はあります。

・特定の商材との相性がめちゃくちゃ良い場合
→特定の商材において、獲得できる件数は少ないものの、圧倒的にCPAが安い場合は、使うメリットがあります。少しCPAが低いくらいであれば正直微妙ですが、圧倒的に安く獲得できる場合は別です。正直なかなかないですが。

・運用工数が全くかからない場合
→運用する工数がほぼ全くかからないのであれば、試してみる価値はあるかなと思います。しかし、成果がそれなりに良かったとしても自社の独自ナレッジとして蓄積されるわけではないので、どうしても優先度は落ちてしまいがちで、成果が悪くなったタイミングで真っ先に停止されてしまうリスクが高いです。


【補足】
これらは、案件をたくさん回して利益を積み上げないといけない代理店側の事情もあるので、事業会社側のマーケターの視点は異なると思います。
私自身も、今は事業会社のマーケターであるので、少額でも成果が合いそうな媒体は積極的に試していきたいと考えています。


②審査基準

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これはめちゃくちゃ重要です。
「審査基準=自分たちが戦うフィールド」と思ってください。

規律の厳しい私立高校で戦うのか、無法地帯のヤンキー高校で戦うのか、そういう話です。

知名度もあり、企業ブランドも確立していて、法律を犯すリスクを取りたくないのであれば、審査基準の緩い媒体(ヤンキー高校)で戦っても勝ち目はありません。一発殴られてゲームオーバーです。

逆に、法律ギリギリの攻めた訴求でとにかく低単価で獲得を伸ばしたいのであれば、審査基準の厳しい媒体(規律の厳しい私立高校)では、すべて門前払いされてしまうので、戦うことすらできません。

私自身は、審査基準の緩い媒体については、いかにそのメディアが魅力的でも基本的に取引をお断りしていました。
そのフィールドで戦う気がなかったからです。
もちろん法に触れた広告を出す気は毛頭ないですし、そういう媒体で成果を出せたとしても先がないからです。

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