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なつの栞⑬(ドライミストに魅せられて)

毎日の猛暑に、梅雨明けのことなど、すっかり忘れていました。
今年は、変則型の梅雨明けだそうで、関東地方は、梅雨明け秒読み、今日にも梅雨明けの予想も出ています。
しかし、梅雨が明ければ本格的な夏が訪れる。覚悟が必要な夏です。

暑い中、都内で休憩するために、場所を求めさまよっていると、
小さな公園が目に留まりました。
そんなに大きな公園ではないのですが、沢山の木で日陰が作られ、ベンチもたくさん置いてあり、涼しそうだったので、少しお邪魔することにしました。

サラリーマン、工事現場の人、学生さんや制服姿で、休憩時間にお昼ご飯を食べている人、パンをかじっている人、買い物帰りか、デパートの袋を下げている人。
ステージのような階段の前では、若者がけん玉を楽しんでいます。
30分以上もベンチに座っている人や、少し涼んだら腰を上げて、その場を離れていく人と公園は、様々な利用をされています。

数か所の木の陰から、ドライミストが出ていました。
ドライミストとは、水の粒の直径が14~16ミクロンと小さく、細かい霧状にして噴出させるものです。
蒸発が早いのが特徴で、その気化熱によって冷却効果を得る機能があり、見た目にも涼しさを感じさせる効果があるそうです。

空気中に噴出されたミストは素早く気化し、周囲を濡らすことなく冷却でき、風2m/s以下の時には、最大4℃ほど気温の低下がみられたと言う、実験結果もあるそうです。
また、ドライミストが優れているのは、冷却性だけでなく、消エネで地球温暖化対策としても有効と言われているのです。

ステージの後ろ側のスペースには、3メートルくらいの長さに椅子が配置され、ドライミストが出ています。ドライミストの下に、数人座っていましたが、席に余裕があります。
公園でのドライミストは、初めてでした。
早速、ドライミストの下に移動して座ってみましたが。涼しい!
日陰の上、ドライミストが更に気温を下げています。涼しさだけではない、その下でマイナスイオンを浴び、エアコン、紫外線、脱水等、乾燥している夏の肌にミストを浴びて、水分を補充できます。なんて素晴らしい公園でしょうか。

ドライミストは、見かけたことや浴びたことがありますが、
バス停や店先、商店街等で見かけ、移動している中の一瞬の体験でした。
公園のように、ゆっくりできる場所での体験は初めてで、周りの気温は確実に涼しくなっています。

涼しく休憩しながらマイナスイオンや乾燥肌への水分を補え、公園だから得られる贈り物だったかもしれません。
今回、ドライミストの新発見、利点を実感し、今後、見かけたら休憩場所として積極的に利用しようと思いました。

                           御室文美子







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