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詩ことばの森㊼「夕日幻想」

夕日は、見ている人に不思議な作用を生じさせるのかもしれません。
時空を超えたなにかを、自然は人に示すのでしょうか。まるで幻想のような・・・

夕日幻想

わたしは なにかに
背中を押されながら
坂道を登りはじめた
かつては この道を
歩いていった人の
後ろ姿を見失わぬために

今日の太陽の沈まぬうちに
何が 本当で
何が 虚実か
山の頂に着けば
わかるきがしたのだ

そこでは
若い日とよく似ている
幻想の形をした
夕焼けが
まぶしいはずだから

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