見出し画像

詩ことばの森(99)「冬の土を思う」

冬の土を思う

冬の土を見てると
秘められたなにかが
ありそうに思う

冷たい土に
冬の日差しがあたり
わずかにほころび
土の養分のうごく音が
かすかに聞こえてくるようだ

無表情をよそおいながら
多くの可能性を持っている土
春の訪れを待ちつづけている

(森雪拾)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?