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詩ことばの森 森 雪拾(もり ゆきひろ)

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複雑で変化の激しい時代ゆえに 優しさと癒やしの詩の世界を伝えていければと思います
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#気持

詩ことばの森(186)「きえた風船」

きえた風船 そして すなおという字を書きながら 風船は 空の彼方へときえてしまった 都会の…

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詩ことばの森(166)「岬の風」

岬の風 古の人びとが夢見た 沖にあるという幻の国 誰も見たことのなかった 理想の世界から 今…

UNWIND&KOMOREBI
1か月前
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詩ことばの森(97)「石の心」

石の心 石を見ていたら 誰かの声が聞こえた 振り返ると そこには誰もいない 僕の目の前には …

UNWIND&KOMOREBI
5か月前
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詩ことばの森(96)「春の夢」

春の夢 道ばたで咲く 冬の花に 心が安らぐのは 人ばかりではない 花弁のなかで 憩う小さな虫…

UNWIND&KOMOREBI
5か月前
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詩ことばの森(95)「ひと休み」

ひと休み 疲れたら 休むこと 当たり前なのに できない自分がいる 意思が弱いのか または 鈍…

UNWIND&KOMOREBI
5か月前
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詩ことばの森(90)「雨あがりの森で」

雨あがりの森で 今朝は 雨あがり 道がほんのり湿っている そのうえを歩くとき 土の柔らか…

UNWIND&KOMOREBI
5か月前
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詩ことばの森 (51)「きみの声が」

すっかり秋の色になった空を見ていると、心も澄んでくる気がします。静かな気持ちと一緒に、寂しさも感じつつ、昔のことが懐かしく思えたりして。 きみの声が ききなれた街の音は ぼくの耳に なぜかせつない せめて 雨でもふってくれたら しめきった部屋のなかで ひたすら雨音だけを 耳にしただろう それでも いたたまれないときは 古い喫茶店で 苦いコーヒーを 口にふくみながら 雨音を聞いていたろう 雨がやんで この街を去った きみの声が きこえないうちに 一冊の本を読み終える

詩ことばの森③「かすかな風にさえも」

ある小学校に 柳の木がたくさん植えられていて それが 風に揺れて とても涼しげだったのと…

UNWIND&KOMOREBI
10か月前
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詩ことばの森①「硝子」

*こんにちは、詩人の森雪拾です。 今日から「詩ことばの森」を投稿していきます。よろしくお…

UNWIND&KOMOREBI
10か月前
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