詩ことばの森③「かすかな風にさえも」
ある小学校に 柳の木がたくさん植えられていて それが 風に揺れて とても涼しげだったのと その下を 子どもたちが歩いていく景色をみて
生れた詩です
実はもう少し長いしだったのを いちばん好きなフレーズに短くしたものです
子どもたちの耳にきこえてくる 葉擦れの音を 自分も素直な気持ちできくことができたらと いつも思います
かすかな風にさえも
かすかな風にさえも
なにかを問われたように
若葉の
口にした 小さきものの声
立ちどまる人の
耳にだけ鳴り響いてくる
鈴の音のような
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