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詩ことばの森 森 雪拾(もり ゆきひろ)

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複雑で変化の激しい時代ゆえに 優しさと癒やしの詩の世界を伝えていければと思います
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2024年8月の記事一覧

詩ことばの森(219)「噴水の池」

噴水の池   残暑の公園は夕暮れだった だれもいない道には 猫の姿さえ見ない 古い公園の噴…

UNWIND&KOMOREBI
3か月前
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詩ことばの森(218)「木のうえの鬼」

木のうえの鬼 木のうえには 鬼が棲んでいて わたしたちの話をきいていたらしい 葉擦れの音…

UNWIND&KOMOREBI
3か月前
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詩ことばの森(217)「昭和レトロ」

昭和レトロ 暑さを言い訳に 僕らは酒を酌み交わした たがいに気を遣う仲ではない ここは昭和…

UNWIND&KOMOREBI
3か月前
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詩ことばの森(216)「ハイビスカスの家」

ハイビスカスの家 ようやく涼しい風が 吹くようになった ハイビスカスの花弁も どこかさみし…

UNWIND&KOMOREBI
3か月前
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詩ことばの森(215)「文机の前で」

文机の前で 毎日 原稿用紙に向かう ということをしてみた 言葉が 自然に浮かんでくる など…

UNWIND&KOMOREBI
3か月前
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詩ことばの森(214)「野菜の思い出」

野菜の思い出 昨日    買ってきた小松菜が 今朝にはもう   うなだれていた 俎板のうえに…

UNWIND&KOMOREBI
3か月前
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詩ことばの森(213)「夕立」

夕立 遠くの空が光った 街は賑やかな夏の夕暮 空のうえから 龍の髭が覗いてる 鈍く青い鱗をまとい 街を見下ろしている 龍の大きな眼が 金色に輝くたび 空が繰り返し光る (森雪拾)

詩ことばの森(212)「青い記憶」

青い記憶 かけらに溢れている 池の底の水は澄んでいた 夏の終わりに 僕は見たのだった 知ら…

UNWIND&KOMOREBI
3か月前
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詩ことばの森(211)「あの光は」

あの光は あの光は 雨上がりの空から 静かに降りてきた 家々の屋根を明るく染めて 街は は…

UNWIND&KOMOREBI
3か月前
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詩ことばの森(210)「庭の樫の木」

庭の樫の木 庭の樫の木に 鳩が訪れた 日差しの眩しさから おのが身を避けようと 繁った枝葉に…

UNWIND&KOMOREBI
3か月前
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詩ことばの森(209)「むかしむかし」

むかしむかし 僕は気の利いたカラスに 川沿いの道で出会ったのだ 誰もいない岸辺を睥睨しなが…

UNWIND&KOMOREBI
3か月前
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詩ことばの森(208)「穏やかな季節の村で」

穏やかな季節の村で 守りつづけた兵士たち 穏やかな季節の村に 静かすぎる夢を 君も見ていた…

UNWIND&KOMOREBI
3か月前
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詩ことばの森(207)「叫び」

叫び 濃い緑の木々は 夏闇をまといながら さらに上へ上へと 枝葉を広げていく そのとき 木々…

UNWIND&KOMOREBI
3か月前
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詩ことばの森(206)「列車の旅」

列車の旅 人の匂いがする土が 私の前を流れていく 低い山並みが 私の前を流れていく 白く光るのは川だ 畑や田圃を潤しながら あざやかな筆致のまま 旅の画帳に留めておきたい 車窓からのぞいている 私の姿を 空の上からながめている 画家の視線を感じながら (森雪拾)