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詩ことばの森(207)「叫び」

叫び

濃い緑の木々は
夏闇をまといながら
さらに上へ上へと
枝葉を広げていく

そのとき
木々の叫びが
たしかに聞こえてきた

自らの重みと
猛暑に耐え兼ねて
四方八方へと
手足を伸ばそうとする
木々の悲しみ

(森雪拾)

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