ENTJの印象

たまたまENTJに遭遇した。私の社会地位的に、あんまり対話する機会がなくて印象的だったから書いてみる。

今勤めてる職場は、私は見習いで給与が低いから、他の花屋と掛け持ちして不足分を補填しようと思って、ENTJの経営する花屋のバイトの面接をお願いした。

ENTJ「厳しいこと言うかもだけど、他の花屋と掛け持ちなら繁忙期が重なるから雇えない」

私「通常の花屋と違って、主要な顧客である水商売は母の日、お盆、年末は休みなので、逆に集中的に働けます」

ENTJ「けれどバイトだからと言って、今の花屋を優先するわけでしょ。別の業種だったらいいけど
、他の従業員は花屋として他の花屋を優先したらどう感じると思う?」

私「(雇う気ねえな。応募先失敗した、早く家帰ろ)そうですね、従業員の方は面白くないですよね。何も花業界のことを知らない若輩者だったので、そこまで考えが及びませんでした。考えが甘かったです、本日は貴重な時間を奪ってしまって申し訳ないです(面接の締めに入ろ)」

ENTJ「いやいや、INFJさんが悪いわけじゃなくて、話しててすごい良い子なのは分かった。ヘッドハンティングではないけど、社員志望だったら雇ってたよ。実は厳しいこと言ってて試してたんだよ」

私「そうだったんですか!?全然気づいてませんでした!!(どう試されてたんだろ、好奇心が)」

ENTJ「アーティスト志望じゃないでしょ?手を見て見て分かった。職人を目指してるだなって。それに受け答え一つ一つに、相手の意見を考えて応えようとしていたから、接客業に向いている」

私「たしかに、表現したい、周りを驚かせたいというのはないです。人ありきですね」

ENTJ「だよね。そういう子は接客業に向いている。この仕事は、顧客の要望に答える仕事だから。人と話すの好きでしょ?」

私「(どうかな、人嫌いだけど興味はあるよ)人の話を聞くのは好きですね」

ENTJ「何千人と見てきたから、分かるんだよね。あなたはきっと職人になるよ。それならウチに来た方がいい」

私「(論拠が不足してんな)まあ能力は高くないけど、なりたい気持ちだけは大きいですよ。それでも前の花屋で失敗しましたが。だから、今の花屋はそんな私を受け入れてくれて、長く勤められるよう環境を整えてくれてるんで感謝してます」

ENTJ「そんなに卑屈になるのも勿体ない。〜うちの会社は創業何年で、先代は競り人で
地域にこれだけ貢献して、従業員は市場出身で、私も出向していて、国家資格であるNFD検定の保持者もいる」

私「すごい実力者揃いなんですね。私も実力不足を感じて、生花を習い始めたんですよ」

ENTJ「生花なんて、仕事でなんの役にも立たないよ。生花の生け込みをしてくれなんて案件ないのだから」

私「(方向性合わねえな。今の流行はヨーロピアンな装飾的、絵画的なデザインよりも、生花の方向性と重なる植生的なナチュラルな方面に向かっていると思う)そうですね、あまり役に立つ場面ないかもしれませんね」

ENTJ「うち来なよ、職人なれるよ。給与は今の花屋より低くなるけど」

私「(なんのメリットもねえじゃん)そうですね、私は職人なれる可能性の高い方をとりますから。魅力的なんですが、大きな決断なので考えさせて下さい」

ENTJ「ごめんね、希望通りにできなくて。社員としてなら、連絡待ってるよ」

私「(求人にアルバイト募集で週2日〜、1日3h〜OKって掲載してくせに腹立つわ)こちらこそ、ありがとうございます。いろんなお話できて楽しかったです!」

アルバイト面接なのになぜか1時間も話した。お互い暇じゃないのだろうに。話は面白いんだけど、ENTJの会社では絶対働けない。ENTJの十分すぎるリップサービスに反して、見下している相手には待遇を変えないとこは嫌い。