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「注文なんかいらない料理店」 15

今日は豚バラ大根を作りました。

岐阜の可児の現場から帰って買い物をして夕食を作るので、煮物をねかす時間は限られます。
大根は500ワットで5分レンチンして、パックの水煮蓮根と一緒に焼いた豚バラと水から加熱し、鰹だしと酒味醂醤油と少しの生姜にんにくを加えてしっかり煮たあとで、あらかじめ下味をつけて炒めた鶏そぼろを入れてとろみをつけました。

30分ほど冷ましましたが芯まで味が浸みることは難しい。
出汁を何度も味見して調整したのでうまくできたのですが、家族はいつものように味が浸みてないなどと口にします。

別に感謝して欲しい訳ではないけど、決して褒められることもなく、普通で黙食足りないと意見というルーティンにうんざりしたりもします。

以前知り合いの女性が「家族とは基本理不尽です!」と言ってて、それは僕も全く同感でした。

ただ「理不尽」ではあっても、不幸でもなければ間違ってもいない。
そこを混同してしまうと家族に向き合えなくなる気がします。

若かりし頃の会田誠の作品「河口湖曼陀羅」の一節の「答が出ないまま死ね」という言葉を思い出しました。

https://images.app.goo.gl/ndakcqhA3WCuQNnH6

そもそも人生にも家族にも答などありません。
理不尽なままに生き理不尽なままに果てる。
それも結構悪くないんじゃないかな。
飽きるヒマもないのがいい。

今日は作っていてお腹が一杯な感じになったのでハイボールでつまみました。

おいしくいただきました。
ごちそうさま。

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