7月15日。海の日。

18歳。 
18歳と打つと、予測検索に「18歳未満 18歳入る」と出てくる。
世の中頭が悪い。
私は明日、19歳になる。

18歳。短いようで長かったような気がする。去年の誕生日は、親友が同じ塾を抜けたとかなんとかで、かなり強烈に記憶に残っている。当日は、年下の男の子だけにおめでとうございますと言われたような気がする。
あれが一年前。もっと前のような気がする。

浪人すると18歳、なんもしてなくね?なんて話題にしながら、そんなこともないよなあと感じる。かなり色々あった。
なんもしてない10代なんて、そんなもの存在しない。
学園祭も運動会も、ずっと罪悪感を感じながら遊んじゃったり、死ぬほど勉強したり、それでも受からなかったり、死のうと思ったり、生きる夜を探してみたり。
恋をしたり、卒業したり、お酒を飲んだり、深夜にコンビニに行ったり。寝不足で倒れそうになったり、親と本気で喧嘩したり。友達を心配したり、結婚したいと思うくらい友達が大好きだったり、授業をサボってみたり。          


最近好きな人と電話をするのだけれど、何故か、本当に何故か、毎回泣いてしまう。

好きな小説の中で大好きな恋人達が、
「うれしいときに、かなしいきもちになるの」という。
女の子はベッドの上で毎回泣きながら愛を確かめ合う。

なんとなくだけど理解できるなと思って、17歳の時に折っておいたそのページ。
19歳の私は、痛いほどわかるようになり、泣いてしまうようになった。             


泣いてる? いや、泣いてない! 泣いてるよね? ごめんね、面倒くさくて めんどくさくないよなんの涙? わからない             


同じ小説家のエッセイに、
「人は、今より悪くなることと同じくらい、今より良くなることが怖い生き物だと思う」

そういうことなんだと思う。

恩師が言っていた、
「人は、全てを今ののまま変えたくない生き物なんだよ。良いことも、ひいては悪いことまでも、このまま続いてほしいと願うものなんだ」         

きっと、そういうこと。

私と好きな人はこれから続くのかどうかわからない。続かない覚悟なんていつだってできてる、そんなこともない。


自分の将来を、明日を、どうでも良いやと思うほどに、ベットしてしまう人に出会えたこと、話しているだけで泣いてしまう人に出会えたこと。

18歳でした。


ずっと何故か寂しくて、人肌恋しくて、人間が大好きで。愛されてこなかったんだと思う。それだけで、すごく苦労している。


人に依存しないと生きていけない私は、それでも明日を願うし、他人のことを想う。

自分の明日を顧みない程に、他人のことを考えてしまう私は、弱すぎるのだと思っている。

18歳でした。


19歳の私は、もっと強くなりますか?     

強くなる必要はありますか?     


考えて、これからも考えることだけは辞めないでいてください。


私は私のことがあまり好きではないけれど、これからもきっと、誰かのことを好きでい続けるのだと思う。


偶には自分に厳しく。他人にも厳しくいてください。            良い旅を           


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?