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パーソンズ美術大学留学記シーズン4 Week1 #277

今週から新学期が始まりました。2021年秋の留学開始時点から続けてきた「パーソンズ美術大学留学記」シリーズも完結編となるシーズン4(2023 Spring)に到達しました。泣いても笑ってもこれが最後の学期。学校生活は残り15週間しかないので、グズグズしている余裕はありません。全力で駆け抜けていきます。

Thesis/Transdisciplinary Design Seminar

さて、今学期の授業は"Thesis"とTransdisciplinary Design Seminar(TD Seminar)"のみで、ひたすら卒業制作に取り組むことになります。今週はどちらの授業もオリエンテーションがメインで、新しく授業を担当する先生方に向けてこれまでの卒業制作の進捗を簡潔に紹介したり、今学期の授業スケジュールを確認したりしました。

今学期はこの二つの授業を通して、ExhibitionとDeliverablesの完成を目指します。Exhibitionでは、これまでのプロジェクトを通して得られた知見を他人にも共有できるような作品を生み出して発表することになります。

Students must give a thorough and well-crafted midterm and final thesis presentation to thesis supervisors, peers and invited guests and critics; situating their design work as research, reflecting critically on the outcomes, and communicating the meaning and impact of the findings.

Deliverablesでは3000-6000Words程度の文章が求められます。といっても、いわゆる「学術論文」を書かなければならないわけではありません。リサーチ結果をまとめた報告書形式でも良いし、ワークブックやパンフレットなどの作品形式にしても良く、決まったフォーマットで書かなければならないという縛りはないようです。

Students must produce a deliverable at the semester’s end that comprehensively documents the research, reviews the existing body of knowledge in their chosen field or domain, and articulates contribution to the field of design (broadly understood). This deliverable must organize the process into a coherent and compelling account of their research objectives, process and outcomes.

ThesisもTD Seminarも卒業制作を進めるためのペースメーカーとしての役割を担っていて、毎週何かしらの発表を求められるようですが、基本的には自分たちで主導していかなければ進みません。自分自身で何をするべきかを主体的に判断していく経験は、プロジェクトを前に進めるノウハウを実践的に学ぶ機会になりそうです。


まとめ

というわけで、今学期は学生主導での卒業制作が中心なので、自分の活動を毎週報告することは難しくなるかもしれません。だからといって毎週の学びを書き残す習慣を辞めてしまうと、留学生活最後の学期の学びを忘れていってしまいます。他人が読んで為になる話ができないかもしれませんが、今回もお付き合いいただければ幸いです。

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