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2024年5月4日 家庭菜園探偵登場


家庭菜園、ゴールデンウィーク中も、手入れしています。
いや、むしろ、それくらいしかやっていないとも言えるかもしれません。
やることが色々あるというのは、
大変な一方で、楽しみでもあるのだとわかりました。
どうやら、人間は何かの世話を焼くのが根本的に楽しいと思うところがあるようです。
性差というよりは、
加齢に伴ってそうなるのかも…と思います。
パートナーや子どものあるなしに関わらず、何か自分以外のものを育みたい、
そういう気持ちになるものなのかもしれません。
(肉体が死に近づいて来ている故の、バックアップということでもあるのかも、と思います。)

野菜の苗を、プランターに植え替え、水をやったり、肥料をやったりする、
そういう手間のひとつひとつがむしろ、
楽しい行動になるのが驚きです。

朝になると、まずは野菜を眺めに行きます。
日光に照らされた、野菜苗たち…、
すっきりと伸びた茎、濃い緑色の葉、伸びようとしているツタ、どれも見飽きません。

昨日よりも大きくなっているところを見ては、驚き感心しています。
「元気に育ってるなぁ、そして今日も育ってくれ」という気持ちでいっぱいになります。

ひとしきり眺めると、
それぞれの葉っぱに虫食いがないかを確かめます。
健康チェックをするのです。
なめくじや虫の被害を把握しなくてはなりません。
現在、いくつか葉っぱに虫食いがあります。
これは、早めに対応したいところです。
虫食いの犯人…犯虫は一体何なのか、
ここ数日頭を悩ませているところです。

先日、雨が続いた日の犯虫は、おそらく、なめくじでした。
しかし、ここ数日は、晴れていて暑く、とてもなめくじが活動できる環境ではありません。
その上、なめくじが活動できなくなるように、付近にコーヒーを薄めたものをまき、土にはコーヒーカスを入れ込みました。
さらには、なめくじは、這った跡がてらてらと光っているのですが、
今回の虫食いの周りにはそういう跡ありません。
葉が綺麗にまあるく食べられています。
半分ほど食べられてしまった葉もありますし、
穴だらけの小洒落た葉になったものもあります。

被害は、大葉、クレソン、なす、きゅうりに出ています。被害が大きいのもこの順です。
何故だかトマトは無傷です。
買ってきたばかりのクレソンが食べられているのも腹が立ちますが、それ以上に、種まきから始めた大葉が穴だらけになっているのは、我慢できません。
何としてもそれぞれの犯虫を特定し、対策を取りたいところです。

まずは、クレソンを植えたプランターが小ぶりなので、持ち上げて、間近で、眺めます。
犯虫へ繋がる、遺留物や証拠を探すのです。
しげしげと眺めていると、
クレソンの茎に、黒いポツポツした点が落ちているのに気がつきました。
これは…何かの糞です。
糞の落ちているあたりから茎を上にたどっていくと、
いました!
真っ黒な芋虫がいるのを見つけました。
完全に黒いので驚き、葉を持ち上げていた手を離した瞬間転がり落ちて行きましたが、
逃すことなく、処させていただきました。
申し訳ないが、クレソンに穴を開けられるのは困るのです。
真っ黒な芋虫をネットで、調べたところ、
おそらくカブラハバチではないかということがわかりました。
オレンジ色のお腹の成虫が、
クレソン上空をブンブン飛んでいるのも見たので、おそらくこの虫でしょう。
その上、この虫はアブラナ科の葉っぱを好むらしいのですが、食べられていたクレソンは、アブラナ科であることが、わかりました。
というわけで、クレソンを穴だらけにしているのは、カブラハバチで決定です。
ネットをかけるか、置く場所を変えるか、農薬をまくのが対処法だそうです。
どれにするかを考えなくては、なりません。
どれも一長一短ありそうです。
現在使っている、原料に酢が使われているスプレーは、カブラハバチにも効くのでしょうか。
連休が終わるまでには結論を出さねばなりません。

また、一方で、きゅうりとなす、大葉の葉っぱに穴を開けている犯虫は特定できていません。
こちらも、連休が終わるまでには、犯虫を特定し、対策を立てるところまで行きたいところです。
仕事でバタバタしていると、家庭菜園探偵をする心の余裕がないのです。
野菜苗をじっくりと眺め、ひとつひとつ葉の裏を確認し、犯虫の残した痕跡を見つけ、必要な対策を講じられるほど、
朝の時間をゆっくり過ごしているわけではないのです。

連休が終わるまであと2日。
家庭菜園探偵はどこまで頑張れるでしょうか。

ちなみに、今日は、犯虫特定だけでなく、野菜苗に支柱を立てる作業も行いました。
きゅうりのツタが這うところを探して、さまよっていたので、
良い機会だと思って、支柱を立てました。
ツタはすんなり絡まったので、一安心です。
今は、こういう野菜にする対応もを スマホで調べ、百均やスーパー、ホームセンターで対策グッズがすぐ手に入るので楽なものです。
100年ほど前は、ずいぶん大変だっただろうと思います。
農業を主業とされている人に教えをこうたり、
必要なものは譲ってもらったりしないと到底できそうにありません。
家庭菜園をずぶの素人がマイペースに始められるのも、案外、近代化のおかげかもしれない…と家庭菜園探偵は思うのでした。


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